活動レポート

【福島親子支援】ようこそ 東京へ!2018年度パルシステム福島親子交流企画

2019.3.26

2012年度から始まったパルシステム福島組合員とパルシステム東京の交流企画は今回で8回目。3月23日から25日の日程で、15組37名の親子がいなぎめぐみの里山でのパルシステム東京組合員親子との交流会や東京名所観光、㈱パルブレッドのパン工場見学などを楽しみました。
以下、3日間の様子を一部抜粋してレポートします。

ボランティアには高校生も参加 ~事前準備の様子~

初日は季節外れのみぞれが降る寒い日でしたが、高校生2名を含むパルシステム東京組合員ボランティア6名、組合員理事、里山管理を委託しているNPO法人いなぎ里山グリーンワークのメンバーが朝からおもてなしの準備にとりかかりました。

 

ボランティアの組合員・役職員は2チームに分かれ、調理チームはピザと芋煮うどん作り、レクリエーションチームは「落ち葉のプールでターザンごっこ」のために落ち葉を集めてふかふかマットを作りました。

 

イベントに参加するパルシステム東京組合員親子17名も、福島親子と一緒に遊ぶために里山に集合して、福島のみなさんの到着を待つのみ。

「いなぎめぐみの里山」でレクリエーション!~東京と福島の親子が交流~

 「福島より寒い~」と少しふるえながらパルシステム福島親子がいなぎめぐみの里山に到着!東京の組合員みんなでプラカードを持って歓迎します。

 

里山の広い敷地で枯れ木を集めて焼き芋を作ったり、子どもたちが作ったピザを釜で焼いたり、 ターザンごっこで落ち葉に飛び込んだり、宝探しをしたり・・・思い切り外で遊びました!
お父さん、お母さん方も子どもたちの楽しそうな顔をたくさん写真におさめていました。

人気のパンはどれ?どうやって作っているのかな?~パルブレッド㈱八王子工場見学~

最終日はパルシステムのパン工場、㈱パルブレッド八王子工場を見学。不必要な添加物や遺伝子組み換え原料を使用せず、まる2日間かけて作られるものもあるパルブレッドのパン。どんな工程で作られているのか、大人も子どもも興味津々です。
パンにほこりや髪の毛などがつかないよう、つなぎの白衣に全身を包んで工場見学に出発!

 

工場内はパン種を発酵させるために、湿度や温度が高いところがあったり、大きな冷凍庫の中での作業があったり。衛生管理も厳しく、例えば従業員が使用するトイレは退出時に手をアルコール消毒しないと出入り口ドアがあかない仕組みになっています。

安心安全なおいしいパンを作るためには、たくさんの工程と厳しい管理、作る人たちの意識の高さが必要なことを学びました。

製造時の不具合で出た販売できないパンは、豚のエサになります。できるだけ食べものをムダにしないための取り組みです。

おまちかねの試食タイム。製造工程を見た後は、いつもとはまたひと味違うおいしさ。㈱パルブレッドの松本さんによるミニSDGs学習会もあり、カナダの環境問題活動家セヴァン・スズキさんの「伝説のスピーチ」を題材にして、大人も子どもも、今、何をしたらいいのかを真剣に考えました。

あっという間の3日間でしたが、親子で楽しい思い出はできたでしょうか。帰りの無事を祈りながらお見送りしました。

参加者アンケートから

参加したお子さんのアンケートには、

「めぐみの里山のうどんがおいしかった。いつもやさいをのこしちゃうけど、全部食べることができました」(9歳)

「おち葉のプールが楽しく、すごくおち葉があたたかったです。ピザを自分で作れてよかった」(8歳)

「パンを作る中でのパルシステムのこだわりを知ることができてよかったです。安心、安全に食べられる!と思いました」(13歳)

 

保護者の方からは、

「福島では復興の途中でまだまだ外で思いきり遊ぶことができない中、里山は大変貴重な体験でした。」

「子どもと3人での参加は不安もありましたが、パルシステムの方々がとても親切に接してくれて、3日間とても楽しく過ごさせていただきました。子どもたちの笑顔や他の方々と接する機会でたくさんの体験や経験をさせてあげられて、成長が見られてよかったです。」

「里山での交流が印象に残っています。福島にも山も自然も豊富にありますが、あのような遊び方をすることはなく、子どもにとって初めての体験でした。いつもは引っ込み思案の娘ですが、積極的に参加しているのを見て驚きました。」

「パルシステムを通して東京の組合員と交流できたこと、また、震災後の福島をまだ気にかけていただけているということに「がんばろう」という力をいただきました」

などの感想が寄せられました。

 

パルシステム東京はこれからも「3.11を忘れない、風化させないこと」を心に、復興支援活動を継続していきます。