私ばかり手伝いをたのまれます。お兄ちゃんは遊んでいてずるい～ハートでコミュニケーション～

「洗濯ものたたんで」「ごはんの用意、手伝って」など、おかあさんから手伝いをたのまれることが多いAさん。２つ年上のお兄さんはあまりたのまれないので、ずるいと感じてしまうのだそうです。

Aさんは、きょうだいみんなで手伝いをしている家もあると聞いたこともあり、「なんでうちは自分ばかり」と、つい思ってしまうと言います。

お母さんは仕事もあり、忙しいこともわかっているので、手伝いたい気持ちはあるというAさん、お母さんは、その優しさ甘えてしまっているのかもしれません。きっと、お兄さんよりもしっかりやってくれるAさんを頼りにしたくなるのでしょう。でも、「お兄ちゃんもいるのに」と思うと、なんだかモヤモヤしますよね。Aさんがそう感じるのは、自然なことです。

お母さんはどう思っているのでしょう？「お兄ちゃんは男の子だし、手伝いもめんどくがってやらないから」「夫も家事は苦手だって言うので、私も好きじゃないけど、女だからしかたない」と話します。

女性は家の仕事を、男性は外で仕事をする、と考える風潮は今も根強く、無意識に「女だから」「男だから」と思っている人も多くいます。Aさんのお母さんも、なんとなく家事は女性の役割のようにとらえているのかもしれません。女性ばかりが家事をするのではなく、みんなでやるように、家族で話し合ってみるといいですね。

家事以外にも、無意識に決めつけていることがあるかもしれません。Aさんのモヤモヤをきっかけにジェンダーバイアス(男女の役割についての無意識な思い込み)を超える行動につなげていけるといいですね。