活動レポート
食の安全学習会 映画「夢みる給食」上映会
2024.9.27
【食の安全学習会】映画「夢みる給食」上映会 ~オーガニックでおいしい、うれしい、へるしい!~
8月31日(土)、映画「夢みる給食」上映会を開催しました。上映後は、パルシステムの産直産地・農業法人(株)カモスフィールドの代表、大橋正義さんとオーガニック給食マップの野々山理恵子さんによるインタビュー形式の対談を行いました。(参加者:会場33名)
映画「夢みる給食」とは?
学校給食は、小学生の身体と心の成長にとって欠かせないもの。「夢みる給食」は、そんな学校給食を安全安心なオーガニックに変えたい!という夢の実現に向け、懸命に動く市民・市長・農家たちの活躍を描いたドキュメンタリー映画です。
監督は「いただきます」「夢みる小学校」などでも監督をされたオオタヴィン監督です。
また、映画には、パルシステム東京が2024年7月に行なった「公開確認会」の開催地いすみ市の職員、鮫田晋さんも登場しています。JAいすみを訪れ、有機農業について確認を行った公開確認会についてレポートもご覧ください
映画上映&対談のようす
~映画上映~
映画が始まると、皆さん真剣な様子で、オーガニック給食について話す市民・市長・農家の話を聞き、メモを取っている方も多く見られました。
映画上映後には、映画解説映像を視聴。オオタヴィン監督の「この映画を多くの方に伝え、オーガニック給食に変えたいという想いを持つ方を増やして行動に移すことが、活動を広げていくことに繋がります!」という熱い想いに頷きながら聞く様子が印象的でした。
~対談~
映画上映後には、パルシステムの産直産地・農業法人(株)カモスフィールドの代表、大橋正義さんとオーガニック給食マップの野々山理恵子さんによるインタビュー形式の対談を行いました。
大橋さんからは、茨城県常陸大宮市で学校給食に有機野菜を提供する生産者として、食材提供のきっかけや、有機農業の課題についてお話いただきました。「子どもたちに有機野菜を食べてもらいたいという気持ちでオーガニック給食に食材を提供しています。一方で、日本全国での有機野菜の広がりはまだ浅く、有機農業を中心に生計を立てるのは難しいと考える農家が多いという問題や、農薬の空中散布は人体への影響が心配されるという点から考えると、有機野菜の良さや認知がもっと広がり、有機農業をすることが当たり前になるような世の中になってほしいです」と語りました。
野々山さんからは、オーガニック給食の普及活動を行う「全国オーガニック給食協議会」の取り組み内容や、オーガニック給食普及の現状や課題についてお話いただきました。「普及のためには、資金の確保、有機食材の数量確保などが必要です。調理師さんとの連携や物流の仕組みも課題ですが、話し合う場をもつことで解決していくことが多いです。」とお話しいただきました。オーガニック給食導入への課題はありつつも、「オーガニック給食を求める声が多く、取り入れる自治体・小学校は年々増加傾向にあります。これからさらに多くのオーガニック給食実現のために声を上げ、行動を起こしましょう」と熱い想いを語りました。
ご参加いただきありがとうございました
参加者からは「オーガニック給食の広がりを知り、新しい一つの方向性が芽生えていることに希望を持ちました。」
「子どもたちの健康を守り、教育をするのは、私たち大人の任務だと感じました」「この映画を多くの人に見てもらうため、地元で上映会を企画します。」などの感想が寄せられました。
パルシステム東京では、引き続き「食の安全」についての情報発信を続けていきます。