活動レポート
2050年CO2排出量実質ゼロへの挑戦~EVトラック「ISUZU ELFmio(エルフミオ)」納車式~
2024.10.29
パルシステムグループでは、2030年にはCO2の排出量を2013年度実績から46%削減、2050年には実質ゼロに向けて、配送トラックのみならず軽自動車などでEV車両の導入をすすめており、EVトラックの導入は4台目となります。
当組合職員が運転するEVトラックとしても、全国生協でも「ISUZU ELFmio」は、はじめての導入となりました。
EVトラック「ISUZU ELFmio」
「ISUZU ELFmio」の導入を牽引した総務部工藤さんと樫村さん、多摩センター長中山さんにお話を伺いました。
当組合ではこれまでEV軽自動車(営業用)を7台、EVトラックは「日野デュトロZEV」、「三菱ふそうeCanter」「ISUZU ELFmio」3種のEVトラックを4台導入しています。
中でも本日納車された「ISUZU ELFmio」は全国の生協の中でもいち早く導入し、関東圏では一般業界でも第1号車となります。
EVトラック導入への課題と工夫
「EVトラックは電池を積むため、車重が重くなっています。(準中型免許制度導入後の)普通免許対応にするために、須河車体株式会社にご協力いただき、車両重量を軽くする工夫を一緒に取り組んできました。
結果(積み荷を固定するために使用する)ラッシングベルトを車体にかける部分を軽量化し、普通免許でも運転できる工夫をしました。」
「充電設備専用のスペースが確保できない配送センターもあるので、施設事情を鑑みて選定を行い、今回は多摩センターと狛江センターに1台ずつ導入を行いました。
諸条件によって異なりますが、ガソリン車に比べて80%くらいのCO2排出量削減を期待しています。想定していない問題点も含めて、データを蓄積しながら今後のEVトラック導入拡大の計画をおこなっています。」
EVトラックを導入することでの期待
「2050年CO2排出量実質ゼロを達成させるためは課題もあり、現在は配送センターの施設の改善をすすめていますが、EV車両なしにカーボンニュートラルの達成は難しいと思っています。
当組合職員が使用する車両(17センター)は180台ほど運行していますが、そのうちの2割をEVトラックにすることを理想としています。
2024年度内に委託協力会社と合わせて、生協の配送に適したEVトラック4車種を全て導入します。すでに導入しているEVトラックの実績をみて検証が必要ですが、パルシステム東京が率先して、パルシステムグループを引っ張っていきたいと思います。」
多摩センター責任者からみたEVトラック導入の期待
「営業用軽自動車としてのEV車両はすでに運用しているのですが、今日はじめてEVトラックに乗車しました。
振動がなく乗り心地が良いことや、走行音も静かで走り出しがとてもスムーズでした。
普通免許で運転できることも大きなメリットだと思います。
環境問題について関心が高い職員が多い中、今回のEVトラック導入はパルシステムで働く職員にとっても期待が大きいと思います。」
「EVトラックでの配送は初めてなので、配送担当者も不安はあると思いますが、センター周辺などで試走してから本格的な配送を行いたいと思います。
CO2排出量削減の効果のほか、組合員さんが待つ地域を走ることで、パルシステムが掲げている環境への取り組みを知っていただけることを期待しています。」
パルシステム東京では、2050年CO2排出量実質ゼロ達成に向けて、環境配慮された施設づくりなどを行い、地球環境を大切にする社会づくりに向けて、これからもあらゆる事業革新に挑戦していきます。