活動レポート
バケツ稲の苗植え |毎年大人気 「お米の出前授業」を実施しました
2022.6.30
パルシステム東京では東京都(島嶼部は除く)の小学5年生向けに、バケツやミニ田んぼでの「苗植え実習」や、そこで実った稲からお米(玄米)にする「脱穀・籾摺り実習」など、体験を通じてお米についての理解を深める出前授業を行っており、毎年好評をいただいています。
5月19日(木)は晴天の中、多摩市立愛宕小学校5年生のみなさんと、バケツに稲の苗植えを行いました。
お米の紹介とクイズでウオーミングアップ
「みなさんはきょうの朝ごはんは何を食べましたか?」
講師を務めるパルシステム東京・斉藤職員のこんな質問からお米の出前授業は始まりました。
「1日の始まりに食べる朝ごはんは、体を動かすためのエネルギーになります。
朝食にごはんを食べると、体の中で時間をかけて消化されるため、より長く力を発揮でき、ごはん中心の食事は栄養バランスがとりやすく、健康な体をはぐくんでくれます。」
と朝ごはんの大切さを伝える講師。
「ごはんお茶碗1杯は、だいたいお米何粒くらいだと思いますか?」
と講師が質問すると、
「500!」
「900!」
「1500!」と手があがりました。
正解は…約3,000粒です。みんなが思ったより多いですね。
きょう苗植えをするバケツ稲の収穫までには水枯れ、稲の病気、雑草や虫、鳥が食べてしまうなど、いろいろな事態が予想されます。
もしかしたら1クラス分のバケツ稲の収穫を集めても、お茶碗1杯の3,000粒にならないかもしれません。
お米の生産者は、それだけ大変な思いをして、たくさんのお米を作ってくれているんだということを学びました。
他にも
「お米はどうやってできるの」
「みんなはどんなお米の名前を知ってる?」
「ごはん中心の食事はなぜいいの」など
これからお米づくりをするにあたり、知っておいてほしいことを伝え、ウオーミングアップは完了!
いよいよ外で代掻き(しろかき)・苗植え
いよいよ校庭へ出て苗植えをします。
土を入れたバケツに水を入れ、土の表面から5㎝くらいの深さまで手でかき混ぜます。表面から2㎝くらいは、さらにどろどろになるまでかき混ぜます。
この作業を「代掻き(しろかき)」といいます。
手がどろどろになり楽しそうな児童、ちょっとためらう児童、それぞれ自分のバケツをかき混ぜています。
代掻きが終わったら、苗植えをします。
苗(3~4株分)をひとかたまりずつ、バケツのふちから5㎝ほど離したところに2~3か所に分けて植えます。
深さは人差し指の第二関節(約5㎝)くらいが目安です。
無事に全員が苗植えを終えました。
授業に参加した感想を発表してくれました
苗植え後、5年生のみなさんが感想を聞かせてくれました。
「はじめて苗植えをして、楽しかったです」
「土が気持ちよかった」
「バケツの土の中からミミズが出てきたよ!」
講師もこのような感想を聞くことができ、とてもうれしく思いました。
初秋の収穫時にはたくさんのお米が実り、5年生のみなさんの笑顔が見られることを願っています。
パルシステム東京では、今後も日本の食・農・文化を子どもたちに伝えるため、さまざまな取り組みを続けていきます。