基本情報
生物多様性保全と森林保全
2019.11.11
生物多様性保全の取り組み
パルシステム東京の生物多様性保全の取り組みは1.~5.の目的に基づいておこなっています。
1. 組合員の地球環境保全等の社会的貢献
2. 組合員への生物多様性保全の重要性の啓発
3. 食糧と生態系の密接な関係とパルシステム商品の目指す価値の啓発
4. モニタリング調査による環境保全活動体験(多様な組合員活動のあり方の研究の一環)
5. 専門性のある他団体との連携と地域ネットワーク構築
※今後も、「愛知ターゲット」の目標達成と「国連・持続可能な開発のための教育の10年」を視野に、活動を広げていきます。
生物多様性保全 みんなのページ
・生物多様性保全のイベントのご案内と開催結果報告
・生き物モニタリング調査員からの投稿と写真
・生物多様性にかかわる情報提供
生き物モニタリング調査
中央大学保全生態学鷲谷研究室、東京大学生産技術研究所喜連川研究室、パルシステム東京が生物多様性保全の一環として、中央大学・東京大学・パルシステム東京協働プロジェクトを組み、「市民参加のモニタリング調査」をすすめています。
普段の暮らしの中で身の回りのチョウをモニタリングすることで、気候変動の影響を検証したり、多様性保全の重要性について市民に周知を図ります。これより気候変動や環境汚染の状況などを分析し、その対応に役立てることができます。
現在では、長年にわたる調査実績から「組合員による調査が、学術的なデータとして使用できる高いレベルのものであることが証明され、地域にいながらにして社会的課題への参画ができるという新たな組合員活動の形を示しています。
・東京の5科86種のチョウについて種別にまとめた冊子(PDF)が完成しました。
・2009年から2014年までにデータベースに報告された29,608件を元に作成。
・「食餌植物」や「みつけやすさ」を掲載。調査や観察などの目安にしてください。
組合員が集めたチョウの調査データを分かりやすく公開しています。
調査員の方はこちらから入力フォームに入れます。
生き物モニタリング調査員新規募集中止のお知らせ
「中央大学・東京大学・パルシステム東京協働プロジェクト 生き物モニタリング調査」は、このたび調査員の募集を中止することとなりました。 2019年度は現在登録の調査員の報告のみ受付、2020年度末にはプロジェクトを終了します。
誠に申し訳ございませんがご理解いただきますようお願いいたします。
問合せ先:パルシステム東京環境推進課
Tel: 03-6233-7642
Fax: 03-3232-2582
E-Mail: ikimoni@pal.or.jp
侵略的外来種駆除活動
外国から何らかの理由により日本に定着した生き物や植物は多くありますが、「侵略的外来種」と呼ばれる動植物は、特に繁殖力が強く、日本に以前からあった生態系を破壊し、地域の動植物を絶滅においこみます。
パルシステム東京では生物多様性保全の一環として、認定NPO法人「生態工房」と連携し、井の頭池で実施したかいぼり後の水質や生態系の改善成果を確認するツアー等を開催しています。
森林保全の取り組み
近年、低炭素社会に向けて木質バイオマスへの期待が高まっていますが、人間が一度手を入れた後に放棄された為に起こっている森林の荒廃や、後継者不足、安い輸入材等の流入などを原因とする第1次産業としての林業の衰退、山間部の過疎化など問題は山積みです。
そのような社会状況にも関わらず、森林から木材を搬出するシステムの構築や、流通・消費ルートの整備、新たな木質バイオマス技術の開発等、総合的な森林資源活用の課題は解決していません。
パルシステム東京では、山間部の森の現状をできるだけ多くの方々に周知するとともに、森林の役割や、生物の多様性を育める森の姿を考えるとともに、林業の衰退に歯止めをかけ、間伐材の活用や、林業における雇用の創出に向けて、新しい森林経済循環の仕組みを模索しています。
間伐体験企画
2006年より、森林保全活動を組合員と役職員が体験して学べるよう間伐体験を企画しています。
参加者は、一見豊かな人工林でも間伐を行なわないことで荒廃してしまうことを実際に見比べる体感ができ、また作業で汗をながすことにより保護の大切さが実感できます。
2017年からは、「コープ共済連健康づくり支援」の助成金を活用した健康づくり・森林保全活動として、認定NPO法人「JUON(樹恩)NETWORK」の協力を得て、「いなぎめぐみの里山」の竹林の伐採体験企画を年複数回開催しています。
「いなぎめぐみの里山」とは?
京王線の稲城駅から徒歩15分という好立地にある里山。東京都内に「農と緑の創生」をキーワードに、地域社会との交流も含め、パルシステム東京の組合員が参加できる一定規模の「場(農と緑の里山体験ゾーン)」として、2004年に開設しました。2016年12月に土地を取得し、2018年3月15日には稲城市の「自然環境保護地域」に指定されました。タケノコ掘りや農産体験、散策やウォーキングなど、年間40以上の企画に約3,500人が参加しています。