基本情報

有害化学物質削減と廃棄物削減に向けた3R活動の推進

2019.11.11

“3R”で、ごみを減らそう ~プラスチック問題を見直そう~

プラスチックごみ、特に直径5mm以下のマイクロプラスチックが環境に与える影響が世界的な問題となっています。海洋生物等による破片化したプラスチック製品の誤飲や、化粧品類に使用されているマイクロプラスチックが生物の体内へ取り込まれた際の化学物質の毒性に関する影響も懸念されています。

パルシステム東京では、「リデュース(発生抑制)」イコール「プラスチック廃棄総量削減取り組み」とし、リデュース対応を行なった商品の利用向上に取り組んでいます。また、リユース・リサイクルに継続して取り組むことで、資源循環型社会を目指しています。

 

パルシステムのリデュース・リユース・リサイクルの取り組み

プラスチックごみ削減のための取り組み

プラスチックごみ削減のための取り組みとして、2018年度には東京農工大学農学部 環境資源科学科教授の高田秀重氏の協力を得て、同学科1年製の学生約50人と一緒に、砂浜で「マイクロプラスチック」を採取する学習会を開催しました。2019年度には前年度に得たノウハウを活かし、パルシステム独自で同様の学習会を開催しました。採取したプラスチック片やレジンペレットは大学の研究材料として提供しました。

廃棄物削減のための取り組み

廃棄物削減に向けた3R活動の推進を目的として、パルシステムが供給しているリサイクル商品のメーカー工場にて、組合員から回収した紙パック・ABパック・注文用紙がトイレットペーパーやティシュペーパーなどの商品になるまでの工程を見学する学習会を開催しています。また、それらの処理・運搬工程を学ぶことができるパルシステムの施設見学会も実施しています。

 

職員向けには、環境マネジメントシステムの一環として、2018年度には事業所長を対象に近年厳格化されている廃棄物処理法の学習会を開催し、法令遵守の体制を構築しています。

有害化学物質削減のための学習会

私たちの暮らしの中を見渡してみると、多くの化学物質が使われていることに気が付きます。最近になって多くの被害報告により、化学物質過敏症がようやく病名登録されました。今では症状を持っている人は70万人~100万人と言われています。また、近年化学合成された香料による被害「香害(こうがい)」が盛んに報告されています。毎日の暮らしの中から有害化学物質を削減することは重要な課題です。

パルシステム東京では環境や健康に負担をかけない暮らしを選ぶために、有害化学物質の削減のための学習会の開催や、情報の提供を行なっています。(写真は2018年度の香害学習会。講師:日本消費者連盟 田中 輝子氏)