基本情報

水環境の保全と石けん利用普及

2019.11.11

石けんを選ぶことは、生き方を選ぶこと!
パルシステム東京は、被害者にも加害者にもならない暮らし方を目指し、1970年代の前身生協のころから、40年以上石けん運動に取り組んでいます。
現在も、以下の点から合成洗剤(※1)の取り扱いをしておらず、石けんの利用をすすめています。

パルシステムの石けんと自然派洗浄剤(パッケージは撮影当時のものです)

パルシステムの石けんと自然派洗浄剤(パッケージは撮影当時のものです)

1. 人や生き物に与える影響から

石けんは天然の動・植物の油脂から得られる脂肪酸塩を主成分としています。石けんの界面活性剤(※2)は、主に「脂肪酸ナトリウム」と「脂肪酸カリウム」のふたつです。すすぎにより水で薄まると界面活性作用を失うため、安全性が高い物質です。また、石けんは生分解性がよく、魚や微生物への毒性が少ないため、生態系に対する影響が少なくなっています。
合成洗剤で使用されている主な合成界面活性剤の原料である9種の化学物質は、PRTR制度で、第一種指定化学物質(※3)として発がん性などの危険があることが明記されています。石けんはそのようなリスクはなく安全に使用できます。

2. 洗浄力効果から

合成洗剤には蛍光増白剤が添加され、衣類を青白く染めることで「白くみせている」ものがありますが、石けんは汚れそのものを落とします。その洗浄力は合成洗剤には劣りません。

3. 資源を活かす

「米ぬか」を原料とした商品は、主食である米の副産物を有効活用しています。

石けんや、石けんと相性のよい安全な洗浄剤を使用してお掃除してみましょう。

石けんを使ったお掃除の詳しい内容を掲載している冊子『やってみませんか?自然派おそうじ』を組合員の方へ無料で配付しております。
ご希望の方は、パルシステム東京環境推進課(03-6233-7642)までご連絡下さい。(E-Mailの場合はこちら

パルシステムの石けん取り組みについてもっと知りたい方はこちら

パルシステムの石けん商品

せっけん運動ネットワーク

 

 

※1 合成洗剤
合成界面活性剤を使用している洗剤。合成界面活性剤は、PHに関わりなく作用するため、水で薄まっても界面活性作用がなくならず、乾いた衣類や食器などにも残留します。

 

※2 界面活性剤
水と油のような本来混じりあわない性質のものを混じり合わせる作用を持った物質のこと。

 

※3 PRTR制度(化学物質排出移動量届出制度の略)第1種指定物質
「特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律」により定められている制度です。人の健康や生態系に有害なおそれがある化学物質について、事業者による自主的な管理活動を改善・強化し、環境汚染を未然に防止することとして2001年PRTR制度が施行されました。毒性レベル、製造・輸入量、環境中からの検出から選定基準を定め、第1種指定化学物質として462物質が指定されています。家庭用洗剤に配合している以下の9種の合成界面活性剤はこれに該当しています。

 

•アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(LAS)
•N.N-ジメチルドデシルアミン=N-オキシド(AO)
•ポリ(オキシエチレン)=アルキルエーテル(AE)
•ポリ(オキシエチレン)=オクチルフェニルエーテル(OPE)
•ポリ(オキシエチレン)=ノニルフェニルエーテル(NPE)
•2-スルホヘキサデカン酸-1-メチルエステルナトリウム塩(MES)
•ポリ(オキシエチレン)=ドデシルエーテル硫酸エステル(AES)
•ドデシル硫酸ナトリウム(AS)
•ヘキサデシルトリメチルアンモニウム・クロリド

 

普段のくらしの中でもちょっと気をつけて表示をみる習慣をつけましょう。
「自然の・・」や「植物性の・・」などのキャッチフレーズでも、よくみると上記のような品質表示があれば、それは合成界面活性剤が使用された合成洗剤です。

石けん利用普及の活動

組合員の石けん講師が、委員会や職員向けに石けんの良さや上手な使い方を伝える学習会を行なっています。

また、パルシステムのプライベート・ブランドの石けん商品を製造している工場を訪問し、石けんの製造工程を見学したり、パルシステムのブランドへのこだわりを学ぶ学習会を開催しています。その他、多部署連携により、多彩な石けん取り組みを実現しています。

また、委員会活動の一環として、毎年4月に石けんサンプルの注文を受け付け、委員会の企画や地域活動で配付しています。