【明日への種まき】 パルシステムでんきの鶏ふん発電所と牛ふん発電所を結び、オンライン見学ツアーが開催されました

十文字チキンカンパニーの発電所内部。オペレーターは、養鶏農家から運ばれた鶏ふんの乾燥状態 などを調整して燃やし、発電。(左写真) 東北おひさま発電の牛舎。日々、11カ所の牛舎で発生する約20トンの牛ふんを自動的に集め、食品残さなどと混ぜて発酵。その過程で出るガスで発電(右写真)
畜産農業で発生する家畜のふん尿… 悩みの種が、電気を生むチカラに
「原発に頼らない電気を利用したい」という組合員の声でスタートしたパルシステムの電力事業。5つの発電方法で63カ所の発電産地が作った電気を契約者に届けています。そのうちの、十文字チキンカンパニー(岩手県)と東北おひさま発電(山形県)を、パルシステム東京とオンラインで結ぶイベントが、昨年末に開催されました。
まず発電所スタッフがライブ配信でそれぞれの所内を案内。ともに家畜のふんを使ったバイオマス発電でも、乾燥している鶏ふんと、水分がほとんどの牛ふんでは発電方法が大きく違うことを、カメラをとおして説明していきました。
見学後の交流で、「鶏、1羽1羽でふんの状態は微妙に異なります。日々集まる約4,000トンの鶏ふんを大きなクレーンで混ぜ、状態を均一にするなど工夫しています」と話す十文字チキンカンパニー。

2カ所の発電産地と参加者を結ぶ新宿本部。オンラインで参加した23名を案内したのは、パルシステム電力社員の伊藤さん(写真右端)。
また東北おひさま発電は、「牛ふんから作ったガスを発電に使うだけでなく、発酵後の原料はたい肥や液肥にして地域の農家にも利用してもらっています」と、地域での還元についても報告。
さらに、「ふんのにおい対策に畜産農家は悩まされてきましたが、発電などで利用できるようになり、ひとつの課題を解決できました」「肥育牛による発電所はまだわずかですが、全国に広げたい」とも話しました。
電力自由化から約9年。十文字チキンカンパニーは、「ブームのような状況は終わり、実が求められていると感じています。たくさんの発電所も、どこまでエコなのか、どういう理念をもっているかでふるい落とされるステージになったと思います」と指摘しました。

パルシステムで人気の鶏肉『までっこ鶏』の産地でもある十文字チキンカンパニー。発電事業を担当する松本所長(左)と高橋さん(右)が説明した

「福島の事故を教訓に自分たちで電気を作ろうと、太陽光発電と小水力発電、さらにバイオマス発電事業を行っています」と話す、東北おひさま発電の後藤社長