2024年度「平和カンパ」～世界の厳しい状況の子どもたちへのご支援をお願いいたします～

©ペシャワール会/PMS

故中村哲医師の思いを引き継ぎ、アフガニスタン東部で医療や農業・灌漑事業に取り組む現地事業体PMS（平和医療団・日本）を、ペシャワール会は福岡から支援。厳しい干ばつが続くアフガンの中で、徐々に治水が進む活動地では、23,800ヘクタールの農地が復活し人々が安心した生活を取り戻しています。

©JIM-NET

19年前のイラク戦争などの影響により、白血病や深刻な病気になる子どもたちが今も少なくないイラク。しかし現地の医療サービスは改善されず、十分な治療を受けられません。カンパ金は、JIM-NETが設立した病院内の院内学級の運営費や、家族への支援、医薬品購入費などに使われます。

©チェルノブイリ子ども基金

ウクライナの戦争の終わりが見えない中、現地のNGOと協力し、チェルノブイリ原発被災地の病院や、甲状腺の患者たちに医薬品を届けるなどの支援を続けています。チェルノブイリ事故から38年経過した今も、被災地では子どもたちがさまざまな病気に苦しんでいます。カンパ金は、ウクライナとベラルーシのチェルノブイリ被災地の病気の子どもたちの健康回復を目的とした保養費用に使われます。

©AAR Japan [難民を助ける会]

カンボジアでは、教育環境の未整備や障がい者への差別・偏見などで、障がいのある若者のうち、60％弱が未就学または小学校を修了していません。団体は、1990年代から障がい者支援を開始、個々の特性やニーズに応じた教育などを実施し、少しずつ変化が表れています。

©パレスチナ子どものキャンペーン

空爆と経済封鎖で、ガザの社会インフラは崩壊したまま。数少ない小学校も2部制で、授業も1日4時間だけ。子どもたちの学力低下が心配されます。カンパ金を送る児童館では、補習授業に取り組むほか・不発弾についての指導や不安を抱える親へのケアも行われています。

©シェア=国際保健協力市民の会

2歳未満児の4人に1人が慢性的な栄養不良という地域で、保健医療支援を行う「シェア＝国際保健協力市民の会」。親への栄養や健康についての指導により、地域の子どもたちの食事回数が増え、必要な栄養も摂れるようになりました。カンパ金は子どもたちの健康改善に役立っています。

©シャンティ国際ボランティア会/写真：川畑 嘉文

ミャンマー・タイ国境には約40年にわたり難民キャンプが存在し、約9万人が暮らしています。団体では難民キャンプの図書館運営を支援し、子どもから大人まで学びの場、憩いの場を提供しています。キャンプ外の世界を見る機会のない子どもたちは、絵本に触れ｢大きくなったら何になろう｣と夢を思い描くようになっています。