活動レポート

みんなでいっしょに!「 Movie-Labo(ムビラボ) 」観て、語って、つながろう

パルシステム東京は11月9日(金)・10日(土)の2日間、映画上映イベント「 Movie-Labo(ムビラボ) 」を池尻大橋(世田谷区)にあるイベントスペース「BPM」にて開催しました。

※本企画は、パルシステム共済生活協同組合の「たすけあい活動助成金」を活用して開催しました

イメージを刷新、新しい映画上映をカタチに。

  

上映作品は、それぞれ障がいや貧困などがテーマとなっている『シンプル・シモン』(2010年/スウェーデン)、『ぼくと魔法の言葉たち』(2016年/アメリカ)、『わたしはダニエル・ブレイク』(2016年/イギリス、フランス、ベルギー)の3作品。過去4回とも大会場で開催してきた「パルシステム東京映画祭」のイメージを刷新し、多様な参加者がいっしょに映画を観る居心地のよさをコンセプトに掲げた場づくりを行いました。
なかでも2日目の『ぼくと魔法の言葉たち』は「フレンドリー上映*」と「1歳半~未就学児の保育アリ」で開催し、多くのファミリーで賑わいました。赤ちゃんといっしょに大きなラグの上でくつろぎながら映画を鑑賞ができ、参加者からは「ママになって初めてゆっくり映画を観れました」「赤ちゃんがたくさんいて何とも新鮮でした」などの感想が寄せられました。

*フレンドリー上映: 赤ちゃん連れのご家族や障がいのある人も気兼ねすることなくいっしょに映画を楽しめるよう、フロアの照明をやや明るめにするなどの工夫を行う上映スタイル。

観て、語って、つながろう!

  1日目はアスペルガー症候群(*)の主人公が繰り広げるキュートでハッピーな映画『シンプル・シモン』を上映。映画鑑賞後には、社会福祉法人チャレンジャー支援機構の佐藤達哉氏をパネラーに、障がい者支援をさまざまなチャレンジャーとともに歩んできた18年間の活動が紹介され、同法人が運営する「パン工房ノアノア」のパンやクッキーの販売も好評でした。
*アスペルガー症候群は映画制作当時の呼称。

2日目午前開催『ぼくと魔法の言葉たち』はディズニー・アニメを通じて自閉症の少年が言葉を取り戻していくドキュメンタリー。「フレンドリー上映」では、日頃パルシステム東京のイベント保育を担う「保育サポートバンビ」の協力のもと、上映会場内に配置された保育スタッフが子どもたちを見守ってサポートしました。赤ちゃんをお膝抱っこしながら映画を楽しめるとあって、30組以上の親子が同伴希望で応募するなど、多くの反響がありました。

 

 

2日目午後開催『わたしは、ダニエル・ブレイク』でも、映画で描かれたイギリスの貧困問題や日本の現状を学ぶべく、「なくそう子どもの貧困全国ネットワーク」世話人の綿貫公平さん(左)とパルシステム連合会の瀬戸大作さんをパネラーに、上映後のトークセッションが行われました。当日は貧困問題に取り組む市民団体「さんきゅうハウス」のコーヒー販売もあり、市民団体との交流を通じて身近にできる支援を体感しました。

 

 

同会場で2日間にわたって「フードバンク立川」が実施したフードドライブには、47名からの協力があり、計32.2kgの食品が集まりました。ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

 

Movie-Laboを終えて

「今までドキュメンタリー映画を関心をもって観たことはあまりなかった」という方も数多く参加し、たくさんの出会いをもたらした新たな試み「Movie-Labo」。
実行委員会メンバーの一人、村島伊津子さん(組合員理事)は「映画を他人ごととしての関心から、身近に考えるきっかけとなったなら非常に嬉しい」と語ります。また、同じくメンバーの北村和子さん(組合員理事)も、3作品それぞれ若い家族連れ参加があったことを受け、「みなさん真剣に鑑賞され、トークセッションでもしっかりと意見や感想をお寄せくださったことがとても印象的でした」と会場を包んだ熱気と一体感を振り返りました。