活動レポート

2023ピースアクションinヒロシマ「ヒロシマ平和スタディツアー」 

ヒロシマの心を次世代のあなたへ~知って、感じて、動きだそう~

原爆の爪痕を残す原爆ドーム前にて

原爆の爪痕を残す原爆ドーム前にて

 パルシステム東京では、毎年、広島の原爆投下日の8月4日~6日に合わせて、平和スタディツアーに参加しています。(主催:日本生活協同組合連合会、広島県生活協同組合連合会)
コロナ禍で実施できない年もありましたが、今年4年ぶりに開催しました。

今回80名以上の応募があり抽選で選ばれた組合員8名(うち親子3組,大人1名)、役職員4名の計12名で訪問しました。

参加者にとって、被ばく78年、その後の歴史や復興への歩み、被ばくの実相の想いを知り、「戦争も核兵器もない平和な世界」を求める願いを強く感じたツアーとなりました。

【1日目】8月4日(金)平和記念公園内を平和ガイドさんと歩きました

朝、東京から広島へ向け新幹線で出発、昼頃広島駅に到着。午後暑い日でしたが、平和記念公園内を平和ガイドの平岡さん(生協ひろしま)に説明を受けながら歩きました。被ばくしたアオギリ、レストハウス、原爆死没者慰霊碑、原爆供養塔、原爆ドームなど、当時の様子を思い浮かべながらめぐりました。また、組合員さんが折った折鶴を原爆の子の像、韓国人原爆犠牲者慰霊碑に献納しました。

「原爆の子の像」で折り鶴を献納するところ

「原爆の子の像」で折り鶴を献納するところ

「原爆の子の像」で折り鶴を献納するところ

「韓国人原爆犠牲者慰霊碑」での献納の様子

【2023ピースアクションの企画に参加】

「佐久間邦彦さんにお聴きする被ばくの証言」

佐久間さんは生後9か月の時に、爆心地からおよそ3キロの自宅で被爆しました。定年退職後、友人の勧めで広島県被団協の相談員になり、被ばく者健康手帳の申請など支援してきました。現在は広島県原爆被害者団体協議会の理事長を務められています。2022年には、核拡散防止条約(NPT)再検討会議にあわせてアメリカを訪れ、核兵器の非人道性を訴えるなど活動を続けています。

佐久間さんのパワーポイント報告の一部

佐久間さんのパワーポイント報告の一部

【2日目】8月5日(土)国立広島原爆死没者追悼平和祈念館・本川小学校平和資料館・虹のひろば

【国立広島原爆死没者追悼平和祈念館】

2日目は、朝に国立広島原爆死没者追悼平和祈念館を見学、その後平和ガイドの斎藤さん(生協ひろしま)と待ち合わせ、説明を聞きながら本川小学校平和資料館を見学しました。

【本川小学校平和資料館】

本川小学校は。1945年8月6日の原子爆弾投下の際、爆心地にもっとも近い学校として大きな被害を受けました。校舎は外部を残して全焼、壊滅し、校長ほか10名の教職員と約400名の子どもたちの尊い命が一瞬のうちに奪われました。この平和資料館は、1928年に広島で初めて建てられた鉄筋コンクリート3階建ての校舎の一部ですが、原爆の被害を受けた状態をそのまま残し被ばくの証として保存しています。

【2023ピースアクション 「ヒロシマ虹のひろば」】

全国の生協関係者が参加する企画です。

虹のステージでは、広島の子どもたちの歌声で始まり、広島松井市長の挨拶、被ばく者の広中正樹さんのお話、広島私立基町高等学校の若者の取り組みなどの発表。みんなの広場では、各生協の平和の取り組みの展示など多くの方々が参加しました。

 

【3日目】8月6日(日)原爆投下日に平和記念式典に出席しました

【平和記念式典】

今年はコロナ禍明けの式典で先着順での受付でした。大勢の方々が参列し、原爆投下時刻に合わせて参列者全員が慰霊の気持ちを込めて黙とうをささげました。

世界情勢が大きく変化する中改めて平和の尊さに想いを馳せ、核兵器のない平和な世界を願いながら、広島を後にしました。

【参加者からのメッセージ】

●自分は過去に被ばく者の方から直接お話を聞く機会がありましたが、今後はどんどん減っていくと思うので、子どもに被ばく者の方や広島に住むガイドさんたちからお話を聞くことで平和や戦争、核兵器について考える機会を持たせられたのが一番良かったと思います。

●これまで現地に行ったことが無かったため、参加することが出来たこと、この目でみることで考えさせられることが多く非常に勉強になりました。

●戦争や核兵器のことを情緒的に何となく「よくない」と思うだけでなく、今の時代の我々は具体的に何をすればいいのか自問自答し続け、微力ながらも行動につなげなければいけないと改めて思いました。