活動レポート
折り鶴に平和の想いを託して | 韓国高陽坡州ドゥレ生協オンライン交流会2023
2024.3.19
2001年から始まった韓国・高陽坡州(コヤンパジュ)ドゥレ生協(以下、ドゥレ生協)とパルシステム東京との交流は今年22年目を迎えました。
2021年度の折り鶴交流では、原爆投下日の8月6日の午後、パルシステム東京とドゥレ生協の千羽鶴を、広島県生協連の協力により、広島の平和公園内にある「韓国人原爆犠牲者慰霊碑」と「原爆の子の像」へ献納し、日韓オンライン中継でともに黙祷を捧げました。2022年度は、8月に広島、長崎を役職員が訪問、組合員が折った折り鶴とドゥレ生協の平和のボードも一緒に献納し、その際動画を韓国語翻訳付きで作成し、オンライン交流会で一緒に視聴し共有しました。
2023年度は、これまでの日韓交流についての報告と、両生協の平和の取り組みの報告をしあい、お互いの状況を共有し、意見交換をしました。まだ訪問ツアーは難しい状況ですが、オンライン交流は今後も継続していくことを確認しました。
パルシステム東京 松野玲子理事長
こんにちは。松野です
今年も交流会が開催できたことを嬉しく思います。
2000年からの交流が四半世紀にわたる歴史になることがとても誇らしいです。
かかわってくださった皆様に感謝いたします。
この間、私たちは、安心安全な食品への願い、持続可能な環境への思いを共有してきました。
そして何より同じ時代を生きるものとしての平和への願いを確かめ合ってきました。
私たちは、話す言葉が違っても、住む国が違っても、平和な未来を望み行動する仲間です。
しかしながら、世界に目を向けると厳しい現実があります。
今、ウクライナへのロシアの侵攻は3年目を迎えます。
そして昨年の10月からはガザの地が戦火にさらされています。
戦争は私たちの身近にもあり、どれも終わりが見えません。
日本では、1月に能登半島地震が起き、皆さんにご心配をおかけしているかと思います。
大きな被害があり、日々報道があるなか、多くの善意と連帯が広がっています。
パルシステムでも募金を行ったり生協の事業の応援に職員が参加しています。
大変な時だからこそ心を合わせていきたいと思います。
小さな芽をしっかり育てていくのが生協のように思いを力にする私たちだと思います。
最後に、高陽坡州ドゥレ生協は3月の総代会を前にお忙しい中、お時間を割いてくださりありがとうございました。
ウミラン理事長ご退任とのこと、本当にお疲れ様でした。また元気でお目にかかりましょう。
韓国 高陽坡州(コヤンパジュ)ドゥレ生協 ウ・ミラン理事長
お久しぶりです、ウ・ミランです。
今、コロナが終息したといってもお互いの国を行きすることができない状況もあります。
このようにオンラインで、みなさまにお会いできることを嬉しく思います。
遅ればせながら、新年のご挨拶をさせてください。
生協だけでなく、多くの人々が健康で、平和で一日過ごせることを願っています。
今年もよろしくお願いいたします。
いま、私たちの世の中が大変な時期だと思っています。
ウクライナ、ガザ、イスラエル、パレスチナ、世界中の内外で起きている人災や天災も起きています。
一番は、力のない子どもたち、女性が被害を被ってしまいます。
一人一人の力は小さいけれど、平和に向かって、みんながつながれば大きな力になると信じています。
そのために、手をつなぎましょう。
今日のこの会が、希望の一歩でもあります。
握りあった手を放さずに一緒に歩んでいきましょう。
この場を設けていただきありがとうございます、感謝申し上げます。
日韓交流のはじまりとこれまでの歩み
西村常任理事より2023年度上半期平和の取り組み報告
方針の「組合員とともに『パルシステム東京平和政策』にもとづいた平和活動を推進します」を進めるために、東京都生協連や日本生協連が主催するピースアクションに、今年度は4年ぶりに組合員と一緒に広島・長崎を訪問しました。また平和の大切さを学ぶため、東京大空襲の戦跡めぐりや空襲体験者のお話を伺いました。
それから、身近な暮らしの視点から憲法の目的や背景について学び、難民支援や国際協力活動にも、情報誌「エコ&ピースナビゲーター」を通じ組合員に発信しました。毎年、組合員の平和活動の取り組みや平和カンパなども、パルシステム東京は組合員の力が大きいことが強みです。
高陽坡州ドゥレ生協事務局のイ・スジョンさんから、平和の取り組み報告
ドゥレ生協からは、平和の少女像、国際救護活動、地域内の介護(助けあい活動)の3本の柱の話がありました。主に国際救護活動について、パレスチナのガザ地区への攻撃に関して心を痛めており、以前から民衆交易で生産者ともつながりがあり、オンラインで懇談会を開催、組合員に呼び掛けてオリーブオイルでの販売支援を行いました。またシリア地震でも被災者への支援も行うなど、国際協力団体と連帯しており、ウクライナに目がいきがちだが、ミャンマーなど、他で支援を受けられない方々への支援も行っているそうです。地域内での助け合いでは、恵まれない方たちに、組合員と一緒に手作りのキムチや旬のおかずを配達する活動、食でつながっている組合員も多くいるそうです。
この「冬のキムジャンわかちあい」支援活動は、毎年とても楽しみに待っている家族が多くいるとのことでした。
その後の意見交換では、お互いに疑問に思っていることなどのやり取りがあり、最後に、今後もオンラインでの懇談会を開催することを約束して終了しました。
■お問い合わせ
生活協同組合パルシステム東京 政策推進課 |