活動レポート

ブックdeト~ク♪(2024年6月27日)

子育て個育てワークショップ

子育て個育てワークショップ

パルシステム東京は、子育て個育てワークショップの企画として
2024年6月27日(木)に、「大人の部活へようこそ!ブックdeト~ク♪」を
開催し、5名参加しました。

今回、企画・運営を行ったファシリテーターが報告します。

*子育て個育てワークショップとは⇒ ★こちらをクリックしてください。

アトリエに使われていた部屋で

今回のブックdeトークは、小田急線・祖師ヶ谷大蔵駅にある笑恵館で開催しました。
笑恵館は、長年住居として使用されていた建物を地域のコミュニティ・スペースとして再利用した場所です。
ワークショップが行われた部屋は、元々は画家であった家主のお父様がアトリエとして使用していたスペースで、壁には油絵が掛かり、ほんのりとテンペラの香りが漂い、吹き抜けには天窓、床には無垢板が敷かれた味わい深い部屋でした。

まずは自己紹介

参加者は計5名で、地元の方から電車を乗り継いで来られた方もいました。
それぞれが持ち寄った絵本をテーブルに並べ、梅雨の晴れ間に差し込む天窓からの光が、絵本の色を美しく引き立てました。
サークル状に並べた椅子に座り、自己紹介から始めました。
投げかけられた「絵本といえば?」という質問には、参加者一人ひとりがそれぞれの絵本にまつわる思い出やエピソードを少しずつ紹介し、和やかな雰囲気が広がりました。

それぞれの、絵本をめぐるストーリー

そして、手元の絵本を取り上げて、ブックdeトークが始まりました。
子どもに読み聞かせた時のことや、自分が読んでもらった時の思い出などが語られ、我が子への思い、子ども時代の自分の気持ちなど、それぞれの読み聞かせの思い出が紹介されました。
姉として育てられた時の思い、妹として育てられた時の思いも絵本とともに語られ、他の方の思い出にもつながって行きました。
誰かのためでなく、自分自身のために求めたという絵本もありました。
自分の原点となる絵本を紹介してくれた方もいました。
次世代に読んであげたいという絵本もあり、それを見て「少し難しいけど自分の孫に読んであげたい」とおっしゃったかたもいました。
ジェンダーやSDGsに関する絵本からは、気づかなかった視点をもらうような場面もありました。

絵本の魅力と次回予告

絵本はことばと絵の魅力で、直感的に様々な感情や思いを伝えてくれます。
自分で読むだけでなく読んでもらうものでもあり、自分自身や周囲との関係が色々と思い出されます。
絵本をめぐる話題は尽きることなく名残惜しくもワークショップの時間を終えました。
絵本を通した会話で皆さんの心がほぐされ、午後も穏やかな気持ちで過ごされていたらいいなあと思いました。

次回の開催は9月25日(水)10:00から、

場所はIKE・Bisとしま産業振興プラザで。

お楽しみに!

参加者の感想

・このようなワークショップは初めてでしたが、とても楽しい時間でした。
参加者のみなさんの想いや、生い立ちなどを語ってくださったことで、「絵本って良いな!」と感じることができました。
・まだ手にとったことのない絵本を知ることができて良かったです。
・最近は絵本を読む機会がなかったのですが、また新しい絵本を探してみたくなりました。
・アットホームな雰囲気がとても話しやすかったと思います。
絵本をめぐってお一人お一人語る姿が、人生を語ることに繋がっていて、いろんな方の見方、人生を知ることができて興味深かったです。
・絵本を語ることで、その紹介して下さった絵本への興味が湧き、読んだことがある絵本もまた違った視点で読みたくなるきっかけを作って下さって、ありがとうございました。
こうして語り合うことで個育てに繋がっていくのだと嬉しくなりました。

登場した絵本たち

『オオカミがとぶひ』 作・絵 ミコロマチコ イースト・プレス
『おしいれのぼうけん』 さく ふるたたるひ・たばたせいいいち 童心社
『おでんくん』『おでんくん2』  作・絵 リリーフランキー 小学館
『かさもっておむかえ』 征矢清さく 長新太え  福音館書店
『かばくん』 岸田衿子さく 中谷千代子え 福音館書店
『くも』 作・絵 新宮晋 文化出版社
『だいじょうぶだいじょうぶ』 いとうひろし作 講談社
『ちょっとだけ』 滝村有子さく 鈴木永子え 福音館書店
『地球ときみをつなぐSDGsのお話』  監修松葉口玲子 学研プラス
『ティー二ィタイニイちいちゃいおばちゃん』 トミー=デ=パオラ絵 ジル=ベネット再話 ゆあさふみえ訳 偕成社
『ティッチ』 パット・ハッチンス さく・え いしいももこ訳 福音館書店
『人形からとどいた手紙―ベルリンのカフカ』 ラリッサ・トゥーリー文 レベッカ・グリーン絵 野坂悦子訳 化学同人
『まちんと』 文・松谷みよ子 絵・司修 偕成社

ファシリテーター:かよこ、おかりん、りょう