活動レポート
2024ナガサキ平和スタディツアー ピースアクションInナガサキ~被爆79年ナガサキの心を未来へ~
2024.8.27
◣2024ナガサキ平和スタディツアー◥ 長崎へ 平和を学ぶ旅
パルシステム東京では、毎年、長崎の原爆投下日の8月9日に合わせて、ピースアクションに参加しています。(主催:日本生協連・長崎県生協連)今年は平和式典に最後まで参加するため、1日ずらしての行程で、8月8日(金)~10日(土)、組合員6名(親子2組5名、大人1名)、組合員理事1名、職員4名の計11名で訪問しました。
1日目に2024ピースアクションinナガサキの「虹のひろば」に参加、2日目は、「長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」に参加、原爆資料館見学をしました。3日目は、長崎平和推進協会の平和案内人による「浦上天主堂コース」をめぐりました。被ばくから79年、その後の歴史や復興への歩み、被ばくの実相の想いを知り、「戦争も核兵器もない平和な世界」を求める願いを強く感じたツアーとなりました。
【1日目】8月8日(木)2024ピースアクションinナガサキ「虹のひろば」(長崎市民会館)・眼鏡橋・長崎市役所
朝、東京から長崎へ向け飛行機で出発、11時頃長崎空港に到着。朝から暑い日でしたが、ピースアクションに参加するため、長崎の市電に乗って移動しました。
【2024ピースアクションinナガサキ「虹のひろば」】
長崎県民や全国の生協関係者が参加する企画です。
鈴木史朗長崎市長(写真)の挨拶をはじめ、長崎原爆被災者協議会の田中さんのお話を聞き、原爆を使用してはいけない、この惨事を二度と起こしてはならない、そう感じることができた時間でした。
地元のチアダンスチームのオープニングの後、俳優の斉藤とも子さんの講演を聞くことができました。原爆小頭症患者とその家族の会「きのこ会」のことについて話していただき、原爆の被災者について聞くことができました。また、高校生平和大使の発表や子ども平和会議の発表など、未来をつくる次世代へつながる活動報告を聞くことができたとてもいい時間となりました。
【眼鏡橋周辺散策・長崎市役所】
「虹のひろば」に参加後、眼鏡橋付近を散策しました。観光地にもなっているこの眼鏡橋は日本最古の本格的石橋「長崎眼鏡橋」です。橋長22m、幅3.65m、川面までの高さは5.46mで、昔は「日本橋」「錦帯橋」とともに三名橋に数えられた。 川面に映った影が双円を描くことから「めがね橋」と呼ばれるようになりました。
また、長崎市役所の庁舎は長崎市桜町にあったが、老朽化のため2022年12月28日で閉庁し、2023年1月4日から長崎市魚の町に移転しました。19階建てで、展望台フロアは地上80mからの景色が楽しめる展望スポットです。展望フロアは夜9時30分まで無料開放しており、組合員とともに夜景を鑑賞したりと有意義な時間を過ごしました。
【2日目】8月9日(金)長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典、長崎原爆資料館見学、自由行動(長崎市内)
【長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典】
2日目は、原爆投下日のため祈念式典に参加しました。式典への参加は長崎市に事前に申し込み抽選制でした。そのため会場へ入れる方は限られていましたので、厳かな雰囲気で進められました。私たちは全員当選した為参加することが出来ましたが、地元の方や抽選で外れた多くの方は、早朝から平和公園を訪れていました。
【長崎原爆資料館】
平和案内人の深見さん(長崎平和推進協会)の説明で、原爆資料館見学をしました。当時の写真や遺品が多く残されており、原爆直後の様子を見て、感じることができました。ツアーに参加された組合員は真剣に話を聞いており、平和案内人の説明付きで見学ができたことはとてもよく、時間が足りないほどでした。
【3日目】8月10日(土)折鶴献納・平和案内人による「浦上天主堂コース」平和のまち歩き
【折鶴献納】
原爆投下日に折鶴の献納を予定していましたが、厳戒態勢の式典当日は献納場所に入ることができなかったため、急遽最終日に献納をしました。原爆落下中心地に向かい、折鶴を献納し全員で祈りを捧げました。
【平和のまち歩き「浦上天主堂コース」】
最終日は「浦上天主堂コース」を歩いてきました。今回の平和ガイドは、7月の事前学習会で講演をしてくれた田中安次郎氏です。ご自身の被爆者手帳を見せながら当時のことを語ってくださいました。また、原爆落下中心地から浦上天主堂、医学博士だった永井隆記念館や如己堂、山里小学校の防空壕まで暑い中、熱心に案内をしていただきました。参加者も7月の学習会ではオンライン講演だったので、直接お会いしてお話が出来たことに感動していました。
世界情勢が大きく変化する中、改めて平和の尊さに想いを馳せ、核兵器のない平和な世界を願いながら、長崎を後にしました。