活動レポート
【開催報告】2015年度福祉講座~地域における今後の支えあい~
2016.4.1
3月22日(火)パルシステム東京はパルシステム東京新宿本部で「2015年度福祉講座~地域における今後の支えあい~」を開催しました。参加者51人
基調講演
はじめに講師の菱沼 幹男先生(日本社会事業大学 社会福祉学部福祉計画学科准教授、NPO法人日本地域福祉研究所理事)より基調講演があり「誰もが住み慣れた地域で安心して暮らすためには、なぜ地域の支えあいが大切なのか」「小地域福祉活動の進め方のポイント」等について話を伺いました。
また、地域の住民によるコミュニティカフェや、団地自治会の活動などの事例の紹介から、社会的孤立の防止や、豊かな社会関係と社会的役割の創出の大切さについて学びました。
▲「私たちが生き生きと暮らすために欠かせないことは、『居場所』『友達』『役割』である」「自分が支える地域は、自分を支えてくれる地域である」と話す菱沼先生
事例報告「地域で居場所作りに取り組んでいる組合員から」
次に実際に地域で実際に居場所づくりに取り組んでいるパルシステム東京の組合員から事例報告がありました。
▲月に一度、自宅でサロンを開き、老若男女が気軽に集える居場所作りをしている『地域交流の家「たまりばらんど」』小野さん(多摩市)
▲パルシステム東京の分野別委員会で「福祉カフェ」を開催し、多くの人に福祉のことを広く知ってもらいたいと活動をしている『福祉と暮らしのゆとり委員会』赤尾さん(江東区)
▲自宅の庭を開放して、子育て世代を中心に手作りの料理を提供している『コミュニティガーデンカフェ「きゅ庵」』桑田さん(府中市)
最後に参加者からの質問に答える形で、菱沼先生と報告者でディスカッションを行いました
「認知症や障がいのある高齢者には、デイサービスなどの行き先があるが、『元気な独居高齢者』が参加できる地域の居場所がない。解決策はないか」
「町会ともっとタイアップして何かできないか」
「男性が地域デビューするときのポイントは?」
などの多岐にわたる質問をいただきました。
参加者アンケートから
「地域の支えあいの大切さがよくわかった」
「地域の支えあいにやらされ感を感じていた部分を少し払拭できてよかった」
「介護予防にもっとも効果があるのは、豊かな社会関係と社会的役割を創出することと強く感じました。」
などの感想が寄せられました。
取材:広報室