活動レポート
「学び合い」と「参加のカタチ」| ファシリテーター中級講座(PART7)
2020.4.17
寒さが日に日にゆるみ、新しい季節に向かうとき。新型コロナウイルス感染拡大が生活にさまざまな影を落とし、日常の有り難さを感じる中での開催となりました。
「学び合い」と「参加のカタチ」
最終回にあたり、中級講座のテーマを改めて確認しました。①アサーション ②問う ③このメンバーこその“今、ここ”の学び をテーマに、1年間開催しました。③は、ファシリテーターのみならず、日々の暮らしそのものにも通じます。まずは目の前にいる人、ある事実としっかりと向き合う。そこから見えてくる気づきがたくさんあるのではないでしょうか。
ワーク1 インタビューを振り返る ~訊いて、聴いて、話して、書いて、読んで~
中級講座参加者同士でペアを組んでのインタビューが、全組終了しました。グループに分かれて振り返ったところ、書く(まとめる)作業が大変だった、と感じる参加者が多かったです。本間さんからは、書く作業の何が難しいと感じたのか、自分と対話しておくこと、難しいからといって簡単に手放さず心にとめておくことが大切だ、という言葉がありました。
インタビューする側、される側も、どちらがやりやすかったかは、わかれました。インタビューする側は、相手への関心・好奇心をもち、事前準備をすることでちがいがうまれる、される側は、聞かれたことに答えればよいのでラクといった意見が出た一方で、自分の言葉が意図と違う受け取られ方をすることに抵抗がある、という意見がありました。個人的には、インタビューされる側になった際に、「問われることで、それまで考えていなかったことについて考え、言語化するきっかけをもらった」感覚があり、とても”有り難い”経験だと感じました。参加者にとり、まなびや気づきの多い課題だったようです。
ワーク2《「人を大切にする」を深める》
人を大切にするとはどういうことか、時間を区切って考え、出てきたことばをどんどんフセンに書くワークです。書いたフセンをホワイトボードに貼り、共有しました。
「人を大切にする」とはどういうこと?いくつかご紹介します。
自分を大切にする・わかちあう・寄り添うこと・押しつけない・違いを認め合うこと
ここからまた新たなワークの種が見つかりそうです。
参加者の声
・インタビューは、話すだけでなく、話して、きいて、書いて、まとめて、文章にして、考えやとらえ方も考え、千手観音のイメージ。
・《インタビューを振り返る》で、改めて、「振り返りを言語化することの大切さ」を感じました。私のグループでは、”書く”ことが難しいと感じた方が多かったのですが、難しいって何だろう?何が難しいと感じたのだろう?難しいからといって簡単にあきらめないことで、何が変わるだろう?などを考えるきっかけになりました。本間さんからは「考える」だけではなく「簡単に手放さない」「考え抜く」という言葉を頂きました。今よりも少しだけ”しつこく”、を心にとめたいと思います。
全7回中、6回参加できました。ファシリテーターの活動は、自分と向き合い、ことばの力について考える機会をあたえてくれます。これからも、細く長く続けていきたいと思います。
5期 えみ