活動レポート
2017年度ヒロシマ平和スタディツアー
2017.8.6
ヒロシマの心を次世代のあなたへ~あなたは何を継承しますか?~
パルシステム東京では、毎年、広島の原爆投下日の8月4日~6日に合わせて、平和スタディツアーに参加しています。(主催:日本生活協同組合連合会、広島県生活協同組合連合会)今年は、組合員親子10名、役職員3名の計13名で広島を訪れました。
1日目 8月4日(金)
◆折鶴献納
最初に訪れたのは、平和記念公園内の「原爆の子の像」。スタディツアーに合わせて組合員の皆さんから寄せられた千羽鶴を、子どもたちが代表して献納しました。
◆平和記念資料館見学
平和記念資料館では、焼け焦げた子ども達の衣服や、黑こげになった三輪車など、熱線のすさまじさを物語る資料の数々を見学しました。
リニューアルしたばかりの東館。当時の様子を紹介する映像など、目で見て感じることができる内容でした。
◆被爆の証言
親子コースは「朗読と被爆の証言」、大人コースは「入市被爆の新聞記者が伝えたかった被爆の実相」に参加。
■(写真左)「朗読と被爆の証言」10歳の時に爆心地から南東1500mの自宅で被爆された瀬木正孝さんのお話と、朗読ボランティアの皆さんによる朗読を聞きました。
■(写真右)「入市被爆の新聞記者た伝えたかった被爆の実相」原爆投下翌日に、市内中心部に入り入市被爆をされ浅野温生さん。ご自身の体験と、中国新聞記者として多くの被爆者の苦悩を取材されたお話をお聞きしました。
◆川から見る被爆の実相
2日目 8月5日(土)
◆子ども平和会議・平和カフェ・碑めぐり
午前中、子ども達は「子ども平和会議」、大人は「平和カフェ」、碑めぐり「被爆柳・本川小学校コース」に分かれて参加しました。
■(写真上)「子ども平和会議」、子どもたちが自らの住む地域から平和について考え、同じ年齢同士、活発な意見交換を行いました。
■(写真左)全国の生協の参加者が「誰に平和を伝えますか」をテーマに話し合い、交流を図りました。
■(写真右)爆心地から一番近い学校として大きな被害を受けた本川国民学校(現本川小学校)、被爆柳などの遺構を見学。
◆虹のひろば
午後は、全国の生協の参加者が集うステージイベントや展示、体験ブースなどに参加。
「虹のステージ」では、演劇や合唱、子ども平和会議からの平和アピール文発表。
「みんなのひろば」全国の生協や関連団体が出展する体験ブースや展示などを通じて、平和への想いを共有しました。
3日目 8月6日(日)
◆広島市原爆死没者慰霊式・平和祈念式
72年前、原爆が投下されたこの日。広島市原爆死没者慰霊式・平和祈念式に参加し、核による被害が二度と起こらないよう、想いを共有しました。
式典後、献花とともに平和の祈りを捧げました。
◆碑めぐり「平和記念公園内」
平和記念公園内にある碑や原爆遺構を見学。「原爆により当時約1300世帯4,400人ほどが暮らしていた中島地区はほぼ全滅。建物疎開作業に動員された学生たちもほとんどが亡くなりました」と平和ガイドから案内を受けました。
3日間のスタディツアーを通して、72年前、きのこ雲の下で何が起こったのか学ぶとともに、高齢化が進む被爆者の方々の想いを次世代に引き継ぐ場となりました。
パルシステム東京は、今後も、戦争の悲惨さ、平和の大切さを学ぶ機会を大切にしていきます。