活動レポート
カカオから作る手作りチョコレートワークショップ サポーター講座
2016.11.25
2016年11月25日(金)パルシステム東京新宿本部で、「カカオから作る手作りチョコレートワークショップ サポーター講座」(特定非営利活動法人APLAと共催)を開催し、44人(組合員31人、役職員6人、APLA関係者ほか7人)が参加しました。
パルシステム東京では、平和活動の一環として、国際協力活動を行うNGO団体を講師に、貧困や飢餓、紛争など厳しい状況にある世界の国々のことを学び考える「ピースカフェ」を開催しています。
ピースカフェは、自主自発的な活動を行う組合員活動(委員会)で年間約20企画ほど開催されていますが、「カカオから作る手作りチョコレートワークショップ」は委員会からの申込みが殺到したため、講師の手が足りず、現在、やむを得ず企画開催の制限をする状況に…。
そこで、委員会で活動する組合員自身がワークショップを開催し、より多くの組合員に学びの機会が提供できるよう、サポーターを募集することとなりました。
カカオからつくるチョコレートづくり~実践~
野川さんは、2010年から特定非営利活動法人APLAの専従スタッフとして、海外支援事業の東ティモール、日本国内の広報・イベント関連を主に担当してきました。「ホンモノの手作りチョコレート」ワークショップでは、これまでに全国70カ所以上をまわり、パプアのカカオの魅力を伝えています。
そんな野川さんから、ワークショップの手順や、チョコレート作りの基礎知識を学んでから、いよいよ実践…!
◆チョコレートづくり
グループごとにビターとミルクを作りました。緊張からか最初は堅かった表情もみるみるうちにほぐれて、グループごとにわいわい賑やかにチョコレート作りに取り組みました。盛り上がりすぎて、野川さんから度々「聞いてくださ~い!」の呼びかけも!
チョコレート作りに続き、実際のカカオ豆を焙煎し、ペーストを作る作業も体験しました。カカオ豆をフライパンで焙煎し、殻をむき、すり鉢ですりつぶし続けるとカカオマスになりますが、ワークショップではその時間がないので、砂糖・牛乳を加えてチョコペーストにして味わいます。
最初は粒状だったカカオが、だんだんもったりとペースト状になっていく様子を見て、カカオ豆からチョコレートが作られていることを実感できました。
チョコレート作りに続き、実際のカカオ豆を焙煎し、ペーストを作る作業も体験しました。カカオ豆をフライパンで焙煎し、殻をむき、すり鉢ですりつぶし続けるとカカオマスになりますが、ワークショップではその時間がないので、砂糖・牛乳を加えてチョコペーストにして味わいます。
最初は粒状だったカカオが、だんだんもったりとペースト状になっていく様子を見て、カカオ豆からチョコレートが作られていることを実感できました。
◆講座~チョコレートとわたしたち~
チョコレートを冷やす間に、チョコレートの背景にある物語を学びました。
チョコレートといえば、バレンタインに代表されるように、愛の気持ちを表すお菓子とされています。しかし、チョコレートの原料となるカカオ豆の産地では、愛とはほど遠く、児童労働や不公平な貿易が行われていることも。愛情をイメージするお菓子の背景にそんな厳しい現実があるのは悲しいですよね、と野川さん。
一方、今回の手作りチョコレートキットの原料でもあるカカオ豆は、インドネシア・パプア州で古くから自然と共生し、森から食糧を得て生活をしてきた先住民族の人々によって栽培されていることが紹介されました。
多国籍企業による鉱山開発や大規模農園のために森林伐採などが進む中、パプアの人々は、自分達の森を守りながら経済的自立も果たしたい、との思いでカカオを栽培し、カカオの民衆交易(フェアトレード)をはじめています。
チョコレートを選ぶことで、世界の不公平な現実のこと、現地の人々の生活のことなどを“チョコ”っとですが、考える機会になりました。
■いただきます!
最後に、参加者みんなでできあがったチョコレートを試食。サポーター講座をきっかけに、ますます手作りチョコレートワークショップが広がりますように
パルシステム東京は、2014年に策定した平和政策にもとづき、学習会やシンポジウム、食を介した交流や映画上映など、さまざまな形式で、平和な未来のために必要なことを学ぶ場を作り出しています。学んだことをもとに、一人ひとりが考え、自ら行動することが、私たちのめざす社会に向けての第一歩と考えて、今後も平和のイベントを継続していきます。