活動レポート
【東日本大震災】役職員による復興支援プロジェクト
2012.11.18
パルシステム東京は、2011年3月11日東日本大震災発生後に、専務理事のもと「震災対策会議」を設置し、事業の正常化、被災地支援活動を検討しました。
日本生協連の「救援・支援先遣隊」として、岩手県・宮城県に職員、車両も派遣、全国の生協とともに、支援活動に取り組みました。配送センターでは、チャリティバザーを開催し、売り上げを被災地にカンパし、被災地に入っているNGO団体等への紙おむつやお米などの物資提供も行いました。また、組合員に呼びかけ、「タオル、せっけん、カイロ」の物資支援にも取り組みました。
パルシステムグループの「あいコープみやぎ支援」「会津若松仮設住宅支援」、日本生協連の仮設住宅支援、パルシステム福島への拡大業務支援、東京災害ボランティアネットワークからの被災地支援活動にも協力しました。
それに並行して、役職員による被災地支援ボランティア活動「復興支援プロジェクト」を立ち上げ、3つの支援先「東京災害ボランティアネットワーク」「ピースボート」「千葉県旭市『(株)うなかみの大地』」を日帰りから最大4泊5日のプログラムに474名が参加しました。
◆東京災害ボランティアネットワーク
●2011年7月16日~10月30日の期間に、3泊コース10回、24名。4泊コース11回、23名参加。
●場所:宮城県登米市・南三陸町の仮設住宅、南三陸町災害ボランティアセンター
●支援内容:「ふれあい喫茶」や被災地で集められた写真を洗浄、展示し、持ち主へお返しする「思い出探し隊」などの活動に参加。
◆ピースボート
●2011年7月18日~12月2日の期間に、1泊コース15回、115名。2泊コース14回、70名。
●場所:石巻市、「高橋徳治商店第2工場」
●支援内容:炊き出し・炊き出しの準備
・被災した店舗内の清掃
・側溝ヘドロの除去ならびに清掃
・墓地の清掃
・「高橋徳治商店第2工場」で清掃作業や加工機械の洗浄作業
※行政や自衛隊、社会福祉協議会と連携し、きめ細やかに対応した生活支援・炊き出し・清掃活動。
◆千葉県旭市「(株)『うなかみの大地』」
●2011年9月3日~2012年2月19日の期間に、日帰りコース5回、37名。1泊コース6回、205名。
●場所:千葉県旭市
●支援内容:津波被害や風評被害で苦労している産地での「田んぼの草取り」「畑での肥料まき」「収穫・出荷作業」などの農作業支援に参加。
【千葉県旭市(うなかみの大地)】
9月3日(土)~4日(日)、女性職員6名を含む、28名の職員が参加。
主な支援活動
・人参畑での雑草取り、しいたけ原木の移動お手伝い、野菜 の植付けのお手伝い
・山田錦の田んぼ見学、風力発電機の見学、飯岡地区の被災 状況を視察
・学習会(被災状況と放射能被害について)
【参加者より報告】
・当たり前のことが本当は当たり前ではなく、感謝に値する事の連続であることを実感でき、自分自身が現在安定した生活が送れていることも、実は周囲の人々や環境に恵まれていることに改めて気付かされました。
・東北3県は甚大な被害があったが、それ以外の被災地にも、適切な支援が必要だと感じた。
・被災された話を聞いたり、風景を見て、現地で支援できたことは少ししかなかったですが、パルシステムで働きながら支援できることは商品のオススメだと思います。 商品のオススメを通して応援したいと思います。
・個人的に行くのは難しいので生協として取り組んでくれた事に感謝しています。
支援先:うなかみの大地より
3月11日の東日大震災によって、パルシステム東京のコア産地である旭市でも度重なる津波が襲い、海沿いの地区を中心に大きな被害をもたらしました。
幸いにしてパルシステム東京の子会社であり産直産地でもある「うなかみの大地」の生産者は地震による直接の被害はほとんどありませんでしたが、3月12日の東京電力福島第一原子力発電所の水素爆発によって、放射能汚染による一時的な農産物出荷制限(現在は全て解除)、その後の風評被害により大きな損害を受けました。
今回、パルシステム東京の復興支援プロジェクトに参加した職員の皆さんには、生産者の現状を知ってもらう良い機会となりました。風評被害や放射能対策で生産者が苦労していること学ぶだけでなく、日頃の農作業体験を通して生産者の想いを共有し、震災の影響により厳しい局面を迎えている『産直』を、職員の皆さんと生産者が協働して課題解決する必要性がある事を受け止めて頂ければ幸いです。
パルシステム東京の復興支援活動
3月11日東日本大震災発生後、パルシステム東京は、パルシステムグループ、全国の生協とともに被災した生協への人員派遣や物資支援、義捐金の他、被災地で活動しているNPOなどへの物資、車両の提供など様々な支援を継続。また、太陽光パネルなどの自然エネルギー設備を被災地の仮設住宅や福祉施設などに設置し、地域の活動や復興の足がかりを作っていく「つながり・ぬくもりプロジェクト」に協力しました。
さらに人的支援を強化し、被災地で支援活動を行っている東京災害ボランティアネットワークとピースボートの活動拠点に毎週職員を派遣、約500名がボランティア活動に参加しました。 パルシステム東京では、これらの支援活動をさらに推進していくために、新たに「震災復興支援特別委員会」を設置。委員会では、復興支援を統一的に推進するとともに、支援活動を支援ニュース「Pray for Japan」としてまとめ、組合員や役職員、関係諸団体への広報を強化しました。