活動レポート
お台場の砂浜でマイクロプラスチック採取体験!
2019.6.6
2019年度パルシステム東京環境キャンペーン~3R・プラスチック問題・有害化学物質学習~
お台場の海でプラスチック問題をみんなで考える ~遠い世界の問題じゃない!私たちの足元に存在する!~
環境省の「海ごみゼロウィーク」がスタートした翌日の6月1日(土)、パルシステム東京はお台場海浜公園でマイクロプラスチック採取体験を実施しました。抽選に当選した組合員とその家族20名が参加し、砂浜に混じるプラスチックごみを発見しながら海の現状を知りました。
今年度は、事前に専門家に相談しながらパルシステム東京主催の自主企画としてチャレンジしました(協力:パルシステム連合会)。また、環境省「海ごみゼロウィーク」や「プラスチック・スマート」の協力作品である映画「海獣の子供」(パルシステム連合会協力)とのタイアップ企画として実施しました。
「マイクロプラスチック」とは、環境中に存在する5ミリメール以下のプラスチック片のこと。この小さなプラスチックが、今世界中で問題になっています。
採取体験に先立ち、パルシステム連合会 環境活動推進課から、プラスチックごみ問題の現状とマイクロプラスチックが海洋の生態系に与える影響などについて説明がありました。投棄されたプラスチック製の漁網にからまったウミガメやリングが口にはまったまま死亡したアザラシなどがパネルで紹介され、参加者は真剣な表情で話を聞いていました。
マイクロプラスチック採取は、通常のプラスチックごみと異なり海岸の砂をふるいにかけたり、バケツに入れた水に浮かせたりして見つけます。人工芝や洗濯ばさみの破片と思われるもののほか、プラスチック加工品の原料として使用されるプラスチックレジンペレットが見つかりました。
収集したプラスチックレジンペレットは、国際モニタリング組織の「インターナショナルペレットウォッチ」へ提供され、汚染状況の分析に活用されます。
参加者のアンケートから
参加者からは「家の人工芝がマイクロプラスチック問題に直結すると知り、驚きました」「小さなことからごみ削減につなげたいです」「身近な問題だと気付きました」などの感想が寄せられました。
マイクロプラスチックについて
マイクロプラスチックとは、5㎜以下の小さなプラスチック片のことを指します。
世界のプラスチック生産量は約3億トン。そのうちの約半分は、包装容器などで使い捨てにしています。そしてその一部は海へ流出し、劣化して細かくくだけます。
このうち、この流出したマイクロプラスチックや、プラスチックの材料となる細かなレジンペレットが今世界中の海に漂流し、生き物がエサや海水と一緒に体に取り込み、排出できず死亡するなど深刻な海洋汚染となっています。
映画「海獣の子供」紹介
漫画家・五十嵐大介さんによる初の長編作を原作に、”14歳の少女”と”ジュゴンに育てられた2人の兄弟”とのひと夏の出逢いが、スクリーンから溢れだすほどの映像と音楽によって描かれています。6月7日(金)全国公開。