活動レポート

大人の部活へようこそ! ブックdeト~ク♪  ~本を楽しむ!普段はひとりで、時にはみんなで~

パルシステム東京は、「子育て個育てワークショップ」の企画として、

7月14日(水)に「ブックdeトーク♪」を開催し、8人参加しました。

担当したファシリテーターからの報告です。

*子育て個育てワークショップとは⇒こちらをクリックしてください

直に触れられなくても、本の楽しみで繋がった空間

思いがけないパンデミックで中断を余儀なくされた、本を楽しむワークショップ。

ようやくオンライン開催で新たなスタートを切ることが出来ました。

場をつくる経験にぽっかりと空白、今までのような雰囲気は醸しだされるのか、しかもオンラインという

空間で…不安な思いと、本と人との出会いが待ち遠しい思いとで、当日を迎えました。

オンライン(Zoom)を使うことがかなり浸透したタイミングとなり、参加者もファシリテーターもすんなりと空間に入れたという感じで始めることができました。

応募された方が多く、開催を待っていただいたことへの感謝を力として、まずは本を語る前の口慣らし(ウォーミングアップ)を、コロナ禍での読書はどうだったのか…それぞれの状況を伝えあいました。

オンラインだからこその本も、自宅の書棚からひょいと取り出す気楽さも

2つのグループに分かれてから、それぞれ用意した本を順に紹介し合いました。

その本を選んだ想いや感想を聞き、皆で質問し合う。

始まってみれば今までと同じ雰囲気、画面越しに本をしっかり見つめ耳を傾けました。

そしてまさにコロナ禍の中でも、手にとることで世界を旅行できる本も登場!大型で重くても自宅だから紹介できる本。

実は直に触れて、重さも味わいたい思いも芽生えていましたが。

また〈本自身〉が自らの物語を語る「本」の登場は、ブックトークにぴたりと納まる気がしました。

「漫画でもいいですか」と言いながら、手をのばしたのはコミック本。

アニメから原作を読むことになったとのこと。

ひとり親家庭に育つ主人公の境遇は、現代社会の大きな課題を含んでいて、話を聞きながら考えさせられました。

紹介された本はどの本も、選んだ方の想いが、画面越しにとても熱く伝わってきました。

好きな本を語る参加者の楽しそうな表情が印象に残りました。

また、語ることは、まわりを元気にしたり、勇気づけたり、するんですね。

予定の休憩はどこへ?

通常開催より時間が圧縮されていることへの焦りもあったようで…予定していた休憩時間を飛ばして後半に進んでしまいました。

グループから全体の場に移り、皆で簡単に今日の本を共有している時、気づきました!!

冷や汗モノでしたが、心地よい熱の中での自然な流れのような雰囲気になっていたと、冷や汗を拭き拭き感じていました。

 本を語ることでただ読むより意識が深まる場、その中で本と人との出会いをファシリ自身も得ることができました。

そしてもっともっと語り訊きあいたい、次回開催まで間が空くのがとても惜しい思いを残しながら、最後は皆で本を前面に掲げ、笑顔で手を振り合い幕となりました。 

                    《ファシリテーター&文責 おかりん、かよこ》

 

次回11月19日(金曜)10時~11時45分 会場未定

参加者の声(抜粋)

☆オンライン開催だったので、参加することができて、嬉しかったです。 皆さんが、とてもいい表情で好きな本をご紹介くださって、楽しかったです。 時間があっという間でした。

☆初めての読書会的なものへの参加で、最初は緊張しましたが、とても楽しかったです!知ってる本、知らなかった本、どれも興味深かったです。また次も参加したい!

☆参加者の顔を見ながらその人の声と言葉で本の紹介を聞いていると、紹介している人の体温まで伝わるようで、新聞やネットの紹介とは違った良さが感じられて良かったと思います。

登場した本たち

『青い眼がほしい』  トニ・モリスン:著  大社淑子:訳
『アミ 小さな宇宙人』   エンリケ・バリオス:著  さくらももこ:イラスト
『クララとお日さま』   カズオ・イシグロ:著   土屋政雄:訳

『心屋仁之助のちゃっかり生きてお金が集まってくる話

              あなたは、もっと豊かになっていい』 

心屋仁之助:著
『動物農場』 ジョージ・オーウェル:著 平野敬一:訳
『脳は回復する 高次脳機能障害からの脱出』   鈴木大介:著
『ピアノの森』 (コミック)  一色まこと:著 
『MAPS 』(マップス新・世界図絵)   アレクサンドラ・ミジェリンスカ/ダニエル・ミジェリンスカ:著
『やっぱり、それでいい』  細川貂々/水島広子 :著
『私の名前は「本」』   ジョン・アガード:著 金原瑞人:訳