活動レポート

核兵器廃絶を目指して!アニメ「はだしのゲン」上映会&関千枝子さんのお話

 2019年7月13日(土)、戦争・核兵器の恐ろしさを学び、次世代に継承するため、映画上映と被爆体験者のお話を聴く会を開催。70人(組合員59人、役職員10人)が参加しました。

 

アニメ「はだしのゲン」は、原作者の中沢啓治さんの被爆体験をもとに製作された、戦争の悲惨さと人間の生命力を描いた物語です。家族を失いながらも逆境に負けずたくましく生きる「ゲン」の姿に今日の平和をしみじみ思うひとときでした。

平和を願い映画を心待ちに集まった参加者たち

平和を願い映画を心待ちに集まった参加者たち

  映画上映後は、被爆の証言「74年前の8月6日、ヒロシマ、その時」と題してルポルタージュライター・関千枝子さんにご登壇いただき、ご自身が中学2年生の時に被爆された体験を語っていただきました。

 

「あの日、ちょうど私は体調が悪く自宅にいたため難を逃れましたが、クラスメイトは被爆地から1キロ離れたところで動員作業をしていました。昨日までいっしょにいた友だちがいなくなってしまう、それがどういうことなのか、ぜひ考えてもらいたいです。」と話します。

被爆体験は百人に聞いたらみな違うものです、と話す関千枝子さん。

被爆体験は百人に聞いたらみな違うものです、と話す関千枝子さん。

「被爆した人々の思いは一つ。『もうあんな爆弾はごめんだ!あんな爆弾はもうどこの国の人々の頭上にも落とさせたくない』です。ですから日本が核兵器禁止条約の会議に参加せず、署名もしなかったことに怒っております。核兵器禁止を求める被爆者署名に是非協力してください」と締めくくられました。

企画終了時にヒロシマへ献納する鶴を折る親子参加者

企画終了時にヒロシマへ献納する鶴を折る親子参加者

参加者のアンケートから

参加者からは…

  ・「はだしのゲン」は、小学生の時に映画とマンガで見ました。大人になって見るのとは感じ方が違いました。小学生の時は怖いだけの印象でしたが、今回改めて観て戦争の怖さと被害の大きさに驚きました。

・私が小学生のころに観た映画を、今、息子に観てもらえてよかったです。あらためて凄まじさを実感し、平和への気持ちが高まりました。

  ・関先生、思い出すのもつらいことだと思います。戦争を知らない世代に戦争のおそろしさを伝えて頂き本当にありがとうございました。

  などの感想が寄せられました。

 

  パルシステム東京では、今後も戦争や被爆の体験を次世代に継承する企画を継続していきます。