活動レポート

原爆投下日に被爆地を訪れる「ヒロシマ平和スタディツアー」2019 

ヒロシマの心を次世代のあなたへ~知って、感じて、動きだそう~

原爆の爪痕を残す原爆ドーム前にて

原爆の爪痕を残す原爆ドーム前にて

 パルシステム東京では、毎年、広島の原爆投下日の8月4日~6日に合わせて、平和スタディツアーに参加しています。(主催:日本生活協同組合連合会、広島県生活協同組合連合会)
今年の参加者は、組合員12名(うち親子3組7名)、役職員5名の計17名。

参加者にとって、74年前の出来事、その後の歴史や復興への歩み、被爆の実相の想いを知り、「戦争も核兵器もない平和な世界」を求める願いを強く感じたツアーとなりました。

【1日目】8月4日(日)

【折鶴献納】

組合員の皆さんから寄せられた千羽鶴を、参加者のお子さんが代表して献納しました。

【平和記念資料館】

本館の改修工事も既に終了し、数多くの展示品や資料から、なぜ原爆投下に至ったのかを学びました。特に、被爆した子供たちの遺品は74年たった今でも原爆の悲惨さを声なき声で物語っています。

被爆した子供たちの遺品の数々

被爆した子供たちの遺品の数々

【デジタルアーカイブを活用した新たな継承学習会】

東京大学の渡邉英徳教授から、被爆に関するさまざまな資料がデジタルアース上で閲覧できる「ヒロシマ・アーカイブ」や、白黒写真をカラー化する「記憶の解凍」などの取り組みについて説明いただき、新しい継承について学びました。

【2日目】8月5日(月)

【碑めぐり】(フィールドワーク)

原爆投下された、相生橋周辺を現地の平和ガイドさんに案内してもらいました。原爆の熱風で大火傷を負い、熱く苦しむ多くの人たちが水を求めて川に飛び込んだそうです。

【ヒロシマ虹のひろば】

全国の生協組合員が一同に会した虹のひろばでは「原爆と人間」のパネル展示や、ツアーに参加した子どもたちが自分たちで作成した平和のアピール文を読み上げました。この日のために、広島、長崎両市長も特別ゲストとして駆け付けました。

フィナーレは公募により集まった合唱団による平和の歌で締めくくりました。

フィナーレは公募により集まった合唱団による平和の歌で締めくくりました。

【被爆者との交流会】

東京都生協連主催による2人の被爆者のお話と、それぞれの生協の紹介や組合員どうしの交流の時間がありました。

(左)当時5才で被爆。「被爆の差別を恐れ結婚して出産するまで被爆者手帳をもらいませんでした。」 と語る植松さん。(右)「私の妹は学校が大好き。そのため原爆当日私より早く家を出て被爆しました。」と 語る島崎さん。

(左)当時5才で被爆。「被爆の差別を恐れ結婚して出産するまで被爆者手帳をもらいませんでした。」 と語る植松さん。(右)「私の妹は学校が大好き。そのため原爆当日私より早く家を出て被爆しました。」と 語る島崎さん。

【3日目】8月6日(火)原爆投下日

【平和記念式典】

大勢の遺族が参列し、原爆投下時刻に合わせて参列者全員が慰霊の気持ちを込めて黙とうをささげました。

【碑巡り】本川コース

広島二中などの本川近くの慰霊碑と併設されている本川小学校平和資料館を見学しました。ここは「はだしのゲン」の舞台となった小学校です。

ツアーの締めくくりに参加者全員で集合写真をとりました。