活動レポート

~3.11を忘れない~映画「千古里の空とマドレーヌ」上映&監督トーク

2022.3.25

 2022年年3月12日、パルシステム東京は、~3.11を忘れない~映画「千古里の空とマドレーヌ」上映&監督トークを、オンラインで開催しました。(86人が参加)

 

 司会より、開催前に東日本大震災で亡くなられた方々に哀悼の意をこめ黙とうを行いました。

 震災後パルシステム東京では、3.11を忘れないを基本視点に、被災地の「今」の状況を正しく知り、東京で私たちにできることを考える場として、開催しています。

今年度は、宮城県南三陸町を舞台としたドキュメンタリー映画『千古里の空とマドレーヌ』の上映、我妻監督からお話をお聞きしました。

東日本大震災の津波で被災した宮城県南三陸町を舞台に、夢を追うパティシエ家族と彼を応援するボランティアたちの物語です。

震災直後、突然被災者になった方々の苦悩、困っている人の助けになりたい、とボランティア活動に赴いた人々、それぞれの立場から語られる話は、復興とは何か、人を支えるとは何か、人と人との物語は、東京に住む私たちに何かを伝えてくれるのではないでしょうか。被災地における「支援・被支援」の在り方や「ボランティア」について問いつつ、どのような人と人の交わりが現在の町の復興を支えてきたのかを見つめる映画です。

我妻和樹監督トーク、アーカイブ動画    ※映画本編の映像はありません。

夢を持ち続けること。人の想いを受け止めること。人と人が支え合うこと。相手を尊重すること。自分の満足よりも、相手の幸せのために心を尽くして考え、行動すること。そしてそれらの難しさ…。我妻監督の想いを感じてください。

 

我妻 和樹 氏 プロフィール

1985年宮城県白石市出身。映画作家。

2005年3月より、東北歴史博物館と東北学院大学民俗学研究室の共同による宮城県本吉郡南三陸町戸倉地区波伝谷での民俗調査に参加。

2008年3月の報告書の完成とともに大学を卒業し、その後個人で波伝谷でのドキュメンタリー映画製作を開始する。

2011年3月11日の東日本大震災時には自身も現地で被災。震災後の撮影を進める傍ら、震災までの3年間に撮影した240時間の映像を編集し、『波伝谷に生きる人びと』が完成。

2014年夏に宮城県沿岸部縦断上映会を開催。その後国内最大の若手映画監督の登竜門として知られるぴあフィルムフェスティバルの「PFFアワード2014」にて日本映画ペンクラブ賞を受賞。2015年以降全国の映画館にて公開される。

2017年に震災後の続編となる『願いと揺らぎ』が完成。その後山形国際ドキュメンタリー映画祭の「インターナショナル・コンペティション2017」にノミネート(世界121の国と地域、1146本の応募の中の15本)。2018年以降全国の映画館で公開される。

2021年に南三陸を舞台にした長編3作目となる『千古里の空とマドレーヌ』を発表。

令和3年度宮城県芸術選奨新人賞(メディア芸術)受賞し、現在に至る。

映画『千古里の空とマドレーヌ 予告編動画』

予告編

あのとき、誰かのために動きたいと思ったすべての人に贈るドキュメンタリー

宮城県南三陸町を舞台に描かれる、夢を追うパティシエとボランティアたちの物語

主人公長嶋涼太さんが震災後お菓子作りをしていたペンションと南三陸の風景

主人公長嶋涼太さんが震災後お菓子作りをしていたペンションと南三陸の風景

主人公長嶋涼太さんが震災後お菓子作りをしていたペンションと南三陸の風景

ボランティアに向かう生協職員の木下さん(当時)


参加者のアンケートから

・自分にとって大切なもの、人との関わりについて考える時間となりました。

・3.11を忘れないために、大変意義のある企画でした。

・11年という月日を通して復興支援のあり方を考えるとても良い企画だったから。支援する側とされる側の間の葛藤、どちらの側にも、一人一人それぞれの事情や背景があることをじっくり描いた映画はすばらしかったです。人との出会い、自分のことを気にかけてくれる人がいることは力になる、これはいつでも、何の問題でも大切なことと思いました。我妻監督のトークも、私たち一人ひとりができることをやる、その土地ならではの魅力を息長く応援して行くことの大切さを示していただき、励みになりました。

主人公、長嶋涼太さんのマドレーヌはこちらから

長嶋涼太さん

東京で「お山のマドレーヌ」が買えました!  ※2022年3月25日現在の情報です

東京駅地下丸の内中央口改札口をでて、すぐ左の「KINOKUNIYA entree  のもの」に政策推進課スタッフが行ってきました!

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電子レンジとオーブントースターで仕上げると、出来立ての美味しさに、感激!!