活動レポート
おうちde検査体験!GMナタネ調査隊 ~日本にはないはずの「遺伝子組み換えの菜種」を探そう!~
2022.5.13
4月23日(土)、ご自宅の近くに生えているナタネ(菜の花)を検査し、遺伝子組み換え(以下GM)かどうかを調べる企画をオンラインで開催しました。(参加者11組)
日本では現在栽培されていないはずのGMナタネ(菜の花)。しかし、海外から輸入されたGMナタネの種子が港から輸送中にこぼれ落ちて、幹線道路沿いなどで自然に育っていることがあるため、パルシステム東京ではこの調査に2020年度から参加しています。
「おうちde検査体験!GMナタネ調査隊」当日までに・・・
①動画を視聴(5:22)
参加者には事前にナタネ(菜の花)を採取してもらうため、説明動画を見ていただきました。
②ナタネ(菜の花)を採取
説明動画を参考に、ご自宅の近くでナタネ(菜の花)を見つけて、採取していただきました。
いよいよ当日!
八田先生の講義からスタート
講師の農民連分析センター所長の八田純人さんから「遺伝子組み換え食品」と「遺伝子組み換えナタネ自生調査」についてお話しをいただきました。
八田先生に聞いてみよう!
参加者からはたくさんの質問がありました。
参加者「ナタネを採取する際、樹液に触れないようにするのはどうしてですか?」
八田さん「複数採取した場合、別々のナタネに樹液がついてしまうと判定結果が変わってしまう可能性があるためです。」
それではみんなで検査をやってみよう!
①試験管に水、ナタネの葉を入れます。
②つまようじで葉を潰し、溶液を出します。
③試験管に試験紙を入れ、10分ほど待ちます。
10分たちました!試験紙はどうなっているかな?
試験紙に赤い1本の線が出ました!
みなさんはどうですか?
みなさんも1本線ということは陰性(遺伝子組み換えでない)です。
最後に八田先生から
「遺伝子組み換え食品は、人間の目ではわからない遺伝子レベルの編集が行われていて、その結果出来上がる特別なたんぱく質を私たちは一緒に食べていることになります。それが身体に害があるかははっきりしない部分があるので、こういったビジネスの仕方にも意識を向けて、お買い物や近い将来やってくる食糧問題についても考えていってほしいです。」
参加者のほぼ全員が発言するなど楽しみながら検査をし、遺伝子組み換え食品について学ぶ機会となりました。
当日の様子は動画(2:15)でご紹介!
ぜひご覧ください!
講師プロフィール
八田純人(はったすみと)氏
農民、消費者などの募金で生まれた分析施設、一般社団法人 農民連食品分析センター所長。2000年中国産冷凍ほうれん草の残留農薬問題を発見し、食品衛生法改定のきっかけをつくった。他に漢方生薬中に残留する農薬問題、遺伝子組換えナタネの自生調査、竹製品に使用される漂白剤問題、ディスカウント米はなぜ安い、尿中のネオニコ系農薬調査など、農業と消費生活に密着した視点で体験型の情報を提供している。他に屋上養蜂、自転車発電&果物シロップのかき氷屋、味噌・豆腐づくり指南などの活動を展開。3児のパパ。