活動レポート
森林保全で健康づくり!「竹の伐採とミニ門松作りinいなぎめぐみの里山」を開催
2017.12.8
12月2日(土)、パルシステム東京が所有する「いなぎめぐみの里山」の竹林フィールドで保全のための間伐作業と、切り出した材料を使ってクラフトを楽しむ企画を開催しました。適度な運動で健康づくりにも貢献することをめざし、晩秋の穏やかな陽射しのもと里山の自然を満喫しながら、ミニ門松作りに精を出しました。(参加者数:7家族21名)
*この企画は「コープ共済連健康づくり支援」の助成金で運営されました。
オリエンテーリング&準備のストレッチで「安全第一」
休日の朝はまったりしたいという方も多いと思いますが、この日集まった参加者は到着するや否やヘルメット装着で気合十分。講師の認定NPO法人JUON(樹恩)NETWORKの皆さん(*詳細は末尾参照)と一緒に、安全第一で一日過ごせるようにストレッチで体をほぐします。
竹林の健全な成長のために必要な「間伐」とは?
長年、人が手を入れ続けることで自然の恵みをくらしに活用してきた里山。竹林も、春のたけのこに限らず、竹垣・竹炭・竹細工などの資源をもたらす宝の山です。しかし、手を入れずに放置されれば過密状態となり、あっという間に周囲へ広がってしまいます。「理想は傘をさして人が歩けるくらい」の幅で竹を残して間伐をすることで、地下茎が林の外に向かわず、健全な環境を保全することができるのです。
切り口色々?「門松」の竹に込める思いとは…
切り出した竹を作業小屋まで運び出した後は、昼食休憩を挟んで、いよいよ門松作り。「門松」はお正月の歳神様を家に迎えるための目印。「そぎ」と呼ばれる斜めの切り口で長さの違う竹を三本作ります。節をからめて斜めに切ると、ちょうど笑ったお顔のようになるので、挑戦する方も。まさに「笑う門には福来たる」です。
「始めは『ノコ道』を付けるように慎重に」とのアドバイスのもと、納得の切り口ができるまで何本も竹を切っていきました。普段あまり使わない筋肉も含め、全身を使った良い運動になります。
各家庭の玄関先などに飾ることを想定して、サイズはそれぞれ「持って帰れる大きさ」(なかには「ミニ」ではない方も!)で作りました。三本をまとめてシュロ縄で巻き締めた後は、里山にある実や葉っぱなども使って自由に飾り付け。あらかじめ用意された「松」の枝と「梅」の造花も添えて「松竹梅」のめでたさも演出。
無事、門松を完成させたところにやってきたのは里山の管理・イベントの運営などをパルシステム東京が業務委託している「NPO法人いなぎ里山グリーンワーク」の川島代表。オプション企画として里山内の畑で「旬の大根収穫」をさせていただきました。普段あまり意識することがない「品種」ごとの違いやそれぞれに合った料理などもお聞きしました。
参加者からのアンケートでは、「道なき道を歩くのは結構大変で、身体がポカポカになりました」「工作好きな子どもにも、とても楽しかったようです」「汗をかき作業する楽しさを久しぶりに体験できました」「また一石二鳥、三鳥のような企画を待ってます」といったご好評の声をたくさんいただきました。
「いなぎめぐみの里山」では、たくさんの人とのつながりのもと、都市農業や里山保全、地域と連携した活動に取り組んできました。2016年にはパルシステム東京が用地の一部を取得し、さらなる里山の活用をめざしています。
認定NPO法人JUON(樹恩)NETWORKとは?
1998年に大学生協の呼びかけで設立され、国産間伐材割り箸の普及推進、森林ボランティア活動、援農ボランティア活動を全国各地で行っている団体(2011年からは認定NPO法人)
■オンライン寄付キャンペーン(「寄付金控除」対象)はこちらから
http://www.giveone.net/cp/PG/CtrlPage.aspx?ctr=pm&pmk=10513
*今回の企画では鹿住さん(左)、岩下さん(中)、庄司さん(右)にお越しいただき、楽しく安全に作業を進めていただきました♪