活動レポート
自由研究はこれでOK! ソーラーカー工作教室&地球温暖化講座
2018.9.25
パルシステム東京は7月21日(土)にパルシステム東京三鷹センターで、小学3年生~6年生の親子を対象の「ソーラーカー工作教室&地球温暖化講座」を開催しました。 参加者:10組21名
1時間目
「みんなで止めよう!地球温暖化」アイディア会議
今、地球温暖化によって地球にどんなことが起きているでしょう。
「地球温暖化」という言葉は日常的に耳にしますが、実際どんなことが起きているのでしょうか。講師である東京都家庭の省エネアドバイザー(パルシステム東京組合員)の説明とともにスライドに映し出されたのはホッキョクグマ。地球温暖化によって氷が半減し、食料となるアザラシを捕まえられずガリガリに痩せ細っているホッキョクグマの姿を見た子どもたちは驚きの声を挙げます。
さらに、海水温の上昇によって白化し魚が棲めなくなったサンゴや、雨が降るとすぐに川が氾濫してしまう地域があることを知り、地球温暖化が自然や人の健康、生活に与える影響の大きさを感じました。
突然ですが、問題です!
Q. 地球温暖化が始まる前(250年くらい前)と比べて、地球全体の気温は何℃くらい上がった?
①1℃ ②2℃ ③3℃ ④4℃
A. ① 1℃
地球全体の年間平均気温は15℃。250年前の14℃から約1℃上昇しています。
(東京などの大都市はコンクリート舗装された道が多く、室外機からの熱風や車からの
排熱による「都市化」の影響で2~3℃上がっています)
〇そもそも地球温暖化って?
CO₂やメタンなど熱を吸収する「温室効果ガス」によって、地球がふとんを多くかけているように熱が逃げにくくなった状態。CO₂は発電などのために石炭や石油、ガソリンなどの化石燃料を燃やす時に出ますが、もし何の対策もせずにこのままCO₂を出し続けると、2100年までに地球全体の平均気温は約4℃上昇すると言われています。
〇もし平均気温が4℃上昇してしまうと・・
千葉県
東京の夏の最高気温は毎日43℃以上が当たり前。南極とグリーンランドの氷が両方溶けると、海面が7m上昇し、千葉県は島になってしまうという予測もあります。氷は一旦溶け始めるとスピードが加速する性質もあるため、取り返しがつかなくなる前に対策が必要です。
みんなのアイディアでCO₂を減らそう!
地球温暖化の原因、CO₂を減らすにはどうすれば良いか、子どもチームと大人チームに分かれてアイデアを出し合い、チームごとに発表をしました。
初めは悩んでいた子も、「今すぐにできることでも発明でもOK。」と先生からヒントをもらうと、アイディアが次々と浮かんできました。
〇妙案が生まれたのはどちらのチーム?
子どもチーム | 大人チーム |
・原子力発電をやめる ・工場を減らす ・ペットボトルでなく水筒を持参、など |
・ジムのサイクル運動を全て発電システムにする ・強制力を持った法整備を行なう、など |
最後に講師から「日常生活でできることから、大気中のCO₂を減らす装置を発明するという大胆な案も出ました。これからもみんなのアイデアで地球の温度が上がらないように考えていきましょう」と、まとめがありました。
2時間目
牛乳パックで!ソーラーカー工作教室
教えてくれたのは・・・
小笠原 俊文先生
(NPOみたか市民協同発電 副代表)
大切なエネルギーを「つかうだけ」から「つくる」側へ
実は、1時間目のスライドを映すために使ったパソコンの電源は家庭のベランダにも置けるサイズのソーラーパネルで発電した電気で動いていました。
「地産地消の電気」「ベランダ発電」を掲げ、三鷹市を中心に活躍中の小笠原先生と一緒に電気を「つくる」を体感しました。
参加者からの声
参加者からは下記のような感想が寄せられました。
「白熊の写真を見て本当に大変なことだと思いました。」
「地球温暖化について私も含め1人1人がもっと真剣に考えなくてはいけないと思いました。工作は子どもがとても喜んでいました。」
「地球温暖化について知らないことが多く、勉強になりました。これからの生活のしかたも考え直してみたいと思いました」
親子で「地球温暖化」を学び、身近なエネルギー「電気」のことを考えるきっかけとなる一日となりました。
私たちは全く電気のない生活を送ることは難しいかもしれません。でも環境に負担の少ない電気を選ぶことはできます。パルシステム東京は、温室効果ガスをほとんど出さないFIT電気(再生可能エネルギー)率が高い「パルシステムでんき」の普及に取り組んでいます。
動画で簡単!お手続きの流れ