今話題の「かいぼり」―　井の頭公園の池底を歩いてみました！

3月3日(土)暑い日差しの中、都立井の頭恩賜公園では「2017年度パルシステム東京生物多様性保全企画『井の頭公園の池底を歩く』かいぼり、まるわかりツアー」が開催されました。

今テレビでも話題のかいぼり、募集人数30名のところ、なんと650名を超える応募がありました！急遽60名まで受け入れ枠を上げ、当日は多くの子どもたちで賑わう大盛況の企画になりました。

この企画は侵略的外来種駆除と在来種保護について学ぶ機会を提供し、組合員が参加しやすい生物多様性保全の活動を広めることを目的としています。

「かいぼり」とは、ため池などの水を排水し、堆積した泥を出したり魚を捕まえたりすることです。最近では公園の池や濠では外来魚駆除や水質改善を目的としてが行われています。
井の頭恩賜公園では100周年記念事業の一環で、2014年と2016年に井の頭池のかいぼりが行われ、大きな話題になりました。

さっそく小学校低学年以下のグループと、高学年以上のグループに分かれてまるわかりツアーへ。認定NPO法人生態工房、井の頭かいぼり隊のみなさんによる解説で、池の構造、武蔵野のれき層、かいぼりによる自然再生の概要などについて学びを深めました。

井の頭池はもともと豊かな湧水（ゆうすい－わきみずのこと）がありましたが、地下水の減少などに伴って湧水も減少、池の水も汚れ生物が少なくなっていました。しかし、かいぼりによって池底を清掃、日光を当てて乾燥・殺菌してから、新しく水入れをしたことで水が澄み、絶滅したと思われていた水草の「イノカシラフラスコモ」のタネが発芽しました。春には在来種のカメの赤ちゃんも見ることができるそうです。

パルシステム東京は、今後も生物多様性保全の取り組みを継続していきます。