活動レポート
紙パックからつくる「り・さいくりんぐ」シリーズの工場見学に行きました。
2018.8.8
7月5日(木)、「り・さいくりんぐ」シリーズのトイレットペーパー、ティシュペーパーを作る「マスコー製紙(株)富士宮工場」(静岡県富士宮市)を見学し、組合員から回収された紙パック・ABパックがどのような工程で製品化されるのかと、なぜ私たちはリサイクルをしなければならないのかを学びました。
参加者19人
マスコー製紙(株)富士宮工場がある富士宮市は、富士山にしみこんだ雨水を蓄えた豊かな地下水がある地域です。この自然の恵みを利用し、製品を作る際にその製品の100倍の水が必要といわれる製紙産業が発展しました。
「り・さいくりんぐ」シリーズは原材料に組合員の皆さんから回収した紙パック、ABパックを(株)パルシステム電力から購入して製造していますが、実は必要量の全部をまかなえているわけではありません。
不足分は他社から購入しますが、日本の紙パックは家庭で「切って、洗って、乾かして」といった作業を行っていてきれいな状態のものです。そのため高く売れる海外に流れてしまうこともあり、結果日本では不足、価格も高騰するという状況です。牛乳の消費量が低下していることも原材料不足の一因に。
「パルシステムで回収した紙パックやABパックは国内で再利用されます。ぜひご協力をお願いします。」と、マスコー製紙(株)の阿部さん。
スケールに圧倒される工場を見学
髪の毛、ほこりなどが混入しないように、頭にネットと帽子をかぶり工場見学へ。
「紙の多くは使用後再生紙に生まれ変わることができますが、リサイクルされないと紙はただのゴミになってしまいます。焼却、埋め立てをするにも、地球環境に負荷がかかります。紙の原料となる森林資源にも限りがあります。 世界で再生紙よりパルプが格上のように思われていることもあり、パルプの白に近づけるためだけに漂白剤を使って再生紙を白くするようなことも。「り・さいくりんぐ」シリーズは漂白剤を使用していない再生紙100%で作られています。トイレットペーパーはごみとなる紙芯はありません。森林資源を伐採して生産した紙を、再生紙にして最後まで使うことで地球環境保全につながります。」とマスコー製紙(株)の増田社長。
紙パックを「広げて、洗って、乾かして」回収に出し、回収した原材料で作った製品を購入し、最後まで無駄なく使う。普段私たちがしている身近なことが環境に配慮した大切な行動なのだと、改めて学びました。
参加者のアンケートから
「普段使っているトイレットペーパーがどのように作られるのか、その工程を丁寧に説明してくださり、とても勉強になった。製品化の流れを実際に見ることでより理解が深まった。」
「トイレットペーパーやティシュペーパーの生まれ変わりが良く分かり、紙パックは必ずリサイクルに出そうと思いました。」
「我が家は週に牛乳を10本位飲むので、これからはリサイクルに出します。回収率が低いとは知りませんでした。」
「普段、見られない工場が見学できた。環境問題を身近に感じ、自分の行動の刺激になった。」
などの感想がありました。
パルシステム東京は、これからも3Rの取り組みを続けていきます。