活動レポート

2019年度環境キャンペーン  東京大学で「宿題バッチリ!『夏休み子ども生きモニ』」

2019.9.3

7月30日(火)、 パルシステム東京は2019年度環境キャンペーンの一環として企画「宿題バッチリ!『夏休み子ども生きモニ』」を目黒区の東京大学駒場リサーチキャンパス内で開催しました。

パルシステム東京は2009年度から生物多様性保全に取り組んでいます。その中心ともいえるのが「中央大学・東京大学・パルシステム東京協働プロジェクト」として進めている東京都内のチョウのモニタリング調査です。

生き物モニタリング調査の親子向けイベントとして開催されたこの企画は、都会に残っている自然やたくさんの生き物に目を向けること、そしてその不思議さ、その価値に触れることを目的としています。

この企画は10組募集のところ129組316名もの応募があり、組合員の関心の高さがうかがえました。

なぜチョウをモニタリングするの?

自分の家の周りのチョウを調べると、自分の住んでいるところが今どんな状況なのかがわかります

フィールドワークの前に本日の講師、中央大学理工学部保全生態学研究室協力研究員の須田真一先生 からモニタリングについてのお話がありました。
それぞれの地域にどのような生き物がどのくらいいるのか、という情報は、環境保全のために大切なこと。その中でもチョウは人々に親しまれ、名前を調べやすいこと、環境の変化をよく反映することなどから調査対象として人気があることや、生き物モニタリングを夏休みの宿題として取り組むときのポイントなどを教えていただきました。

みんなでモニタリング!

暑さ対策をしっかりして、リサーチキャンパス内をモニタリングします。暑い中でしたがモンシロチョウ、ヤマトシジミを発見!子どもたちはそーっと近づき、息を止めて撮影していました。他にもバッタやトンボ、マメコガネ、セミ、クワガタなど、都会にもたくさんの生き物がいました。

左からヤマトシジミ、オオシオカラトンボ、クワガタムシ、マメコガネ

左からヤマトシジミ、オオシオカラトンボ、クワガタムシ、マメコガネ

子どもたちは生き物を見つけては、次々とカメラにおさめていきます。

モニタリング終了後の質問コーナーでは、「季節が変わるといる虫は変わりますか?」
「虫の名前はどうやって覚えればいいですか?」「網を使わずに昆虫を捕まえる方法は?」など、
大人も答えが知りたくなる質問が子どもたちから出され、須田先生もたくさんのヒントや答えを 教えてくれました。

参加者のアンケートから

この日参加のお子さんのアンケートには

「ぼくは昆虫が大好きだったけど、一度もこういった体験をしたことがなかったので とてもうれしかったです。さらにペットショップでしか見たことのないクワガタなどの有名な虫を見ることができたのでうれしさが何万倍にもふえました」

「バッタをつかまえられてよかった」

「今回は色々なことを聞けてべんきょうになりました。もうちょっと、時間が長いといいなーと思いました」

保護者の方からは、

「普段、昆虫や植物に接する機会が少ないため、大変貴重な場となりました。子供が自分から虫を探す姿を見てうれしかったです」

「虫大好き、自然の大切さをおわかりの先生にたくさんお話を聞けて、今までより何十倍も虫に興味がもてました」

「大学の構内にたくさんの大きな木がはえていてびっくりしました。暑さに負けそうに なりつつたくさんの虫たちに会えてよかったです」

などの感想が寄せられました。

 

パルシステム東京は、これからも生物多様性保全の取り組みを続けていきます。