お知らせ
~時を忘れる美しい雪景色~ 『棚田米コシヒカリ』の産地より
2025.3.27
いつも『棚田米コシヒカリ』を召し上がっている皆様へ

新潟県上越市の"ファームみなもと"さん
いつも、予約登録米『棚田米コシヒカリ』を食べていただき、ありがとうございます。
こちらのページでは、生産者である、新潟県上越市の”ファームみなもと”さんを通じて、よしかわの景色、手仕事について紹介していきたいと思います。
ご飯を召し上がっている際に、自然豊かで美しい産地のことを少しでも思い出していただければ幸いです。
“ファームみなもと”さんの予約登録米『棚田米コシヒカリ』は、中山間地域の棚田で収量より食味の良さを追求する「永田農法」(別名:スパルタ農法)で特別栽培米のコシヒカリを生産しています。一般の栽培基準より化学肥料は9割、農薬は8割削減しているため草取りなど膨大な労力がかかりますが、「おいしさと健康につながる」との信念を持ち、地域の環境にも配慮しています。

雪化粧をしている尾神岳
尾神岳の雪解け水は「棚田米コシヒカリ」を元気においしく育てます。
地元集落では、湧水脇に祀られている不動明王とともに湧水を保全し、近隣農地の農業用水として活用しています。
緑豊かな尾神岳の中腹にあり、豊富な水が一年を通して枯れることなく湧き出る水は、環境省の「平成の名水百選」、新潟県の「輝く名水」にも選ばれました。

雪の中で春を待つ棚田
静寂に包まれる棚田。
あたり一面を白く染める雪がしんしんと降り積もります。
波打っているような雪の様子は、雪が解け始める気温になった合図です。
地熱が上がり、下からの溶け、稲の株の部分は溶けず高く残り、株と株の間の土の部分から雪が解け始めるため、このような波打っている様子になります。更に時間が経つと、雪解け水もでき、あっという間に雪がなくなります。この現象がはじまると、春は間もなくです。

雪かきの様子
農家の朝は雪かきからはじまります。
朝起きたら雪で窓も扉も覆いかぶさっています。春が訪れるまで雪かきをしながら職場に出かけます。朝4時に起きるのは当たり前だとか…。

お手製重曹
深い青空と雪景色の中、夏のこんにゃく作りに向けて「重曹づくり」をします。お手製の重曹です。こんにゃくを固めるのに欠かせません。
8月のお盆後に開催する交流企画で使用します。柔らかくて弾力があり「お刺身こんにゃく」「煮物」で使用すると、とても美味しいですよ。

在来種の青大豆で手前味噌作り
ファームみなもとの生産者山本さんは、「在来種の青大豆」も栽培しています。材料は、青大豆と海の塩、お手製麴で作ります。
「旨い味噌ができますよ!味噌汁は絶品だよ。」と山本さんは楽しそうにお話しされていました。
食べごろは、暑い夏を越した10月頃。楽しみがある生活がとても素敵ですね。

大きな窯で青大豆を煮る様子

煮大豆をペースト状にする様子
冬の上越はいかがでしたか?
今回は、雪景色と棚田米コシヒカリと生産者の生活を紹介しました。
4月頃には、稲の苗を植える前に、かたくなった土をトラクターで耕します。空気を含め土を柔らかくすることを「田越こし」、田んぼに水を入れて水がいきわたるよう平にする「しろかき」を行います。
春はもう間もなくですね。
これからも棚田米コシヒカリを食べながら産地に想いを馳せていただければと思います。

棚田米コシヒカリを今後もよろしくお願いします。

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※新潟県上越市とパルシステム東京は、2001年、「食料と農業に関する基本協定」を締結し、安全で安心な農産物の産直拡大強化と、都市と農村との人的交流事業をすすめ、生産者、消費者が一体となっての資源循環型・環境保全型社会の構築を共に目指しています。